tend Editorial Team

2012.09.28(Fri)

ベルギーチョコレート界の異端児、ドミニク・ペルソンの大胆な試み

ショコラティエ、ドミニク・ペルソン。「味とアロマが中心であること」、「偏見のない心」、「正しいバランス」、「原材料のクオリティ」、「原点のチョコレート」を信念に、チョコレートを作り続けている。

ショコラティエ、ドミニク・ペルソン。「味とアロマが中心であること」、「偏見のない心」、「正しいバランス」、「原材料のクオリティ」、「原点のチョコレート」を信念に、チョコレートを作り続けている。

数あるベルギーのショコラティエの中でもひと際目立つ存在のドミニク・ペルソン。
ブルージュ出身のドミニクはピエール・エルメやパスカル・ブルンステンなどチョコレートの巨匠の元で修行を積んだ後、24歳の若さで1992年に「チョコレート・ライン」をブルージュにオープンしました。伝統的なフレーバーに考えもつかないような食材をペアリングして、チョコレート界を震撼させた、このチョコレート・ラインの2号店がここアントワープにあります。

アントワープの目抜き通り、メイール通りにあるアントワープの宮殿の一角が店。歴史ある建物の中にある店は博物館も兼ねている。

アントワープの目抜き通り、メイール通りにあるアントワープの宮殿の一角が店。歴史ある建物の中にある店は博物館も兼ねている。

アントワープの目抜き通り、メイール通りにあるアントワープ宮殿。ここはベルギー王室や、かのナポレオンも滞在したことがあるという歴史的建造物で、博物館にもなっています。ここの一階の一角を借り、2010年3月にショップがオープン。通常の美術館の入口は二階にありますが、チョコレート・ラインの客は無料でこの16世紀の建物の一部を見学でき、チョコレートの香りに包まれながら、アントワープ出身の画家バルサザール・ベッチィ(Belthasar Beschey)の絵画を楽しむことが出来るのです。

絵画やシャンデリアの落ち着いた店内にはチョコレートの香りが充満。ミシュランガイドにも掲載され、ベルギーチョコレート界にセンセーションを巻き起こした。

絵画やシャンデリアの落ち着いた店内にはチョコレートの香りが充満。ミシュランガイドにも掲載され、ベルギーチョコレート界にセンセーションを巻き起こした。

シックなブルーの壁を飾る美しいレリーフや豪華なシャンデリアの下に、チョコレートで出来たナポレオンやカエルなどの彫刻。そしてカウンターには約40種の艶やかなプラリネが並び、店内は常に客で溢れています。奥の部屋にもオランジェットやチョコレートバーなどチョコレート製品がずらり。他にもチョコレートのマッサージクリーム、リップスティックなど変わったアイテムもそろっています。

ドミニクの本も人気です。

ドミニクの本も人気です。

また店の窓際に置かれた「ルーツ・オブ・チョコレート」は、伝統破りのドミニクがチョコレートの原点を求めてメキシコを探検、そして遥か昔から存在するチョコレートレシピを掲載した本。料理本のアカデミー賞的存在である「グルマン・ワールド・クックブック・アワード」のベスト・チョコレート本を受賞したこの本を、店頭で求める客も少なくありません。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2025.12.22(Mon)

「明日出張だから」と言う夫。翌日、怪しんで後を追うと、会っていたのは私の母だった理由とは【短編小説】
tend Editorial Team

NEW 2025.12.22(Mon)

「お宅の子、うちの車に傷つけたわよ」高額請求してきた隣人。防犯カメラが捉えていた真犯人は【短編小説】
tend Editorial Team

NEW 2025.12.22(Mon)

「パソコン使えないの?これだからおばさんは」笑う新人。だが、私が若手社員のミスを救った結果【短編小説】
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.08.21(Thu)

高知東生、熊の駆除への抗議は『税金の無駄使い』とバッサリ。苦情電話に「ガチャ切り推奨」の声も
tend Editorial Team

2025.11.01(Sat)

モデル・大屋夏南が明かすイケメン夫との“まさか”の馴れ初めに視聴者は「ほんとにお似合いの美しいお2人」とうっとり
tend Editorial Team

2025.08.16(Sat)

チンアナゴが飼える調味料スプーンがついに商品化決定!容器からひょっこり顔を出す姿に「センスが可愛い」と絶賛の声も
tend Editorial Team