ライモが提案する斬新なソルベ＆アルコール“カクテル・ジヴレ”

12区のサロン・ド・テで味わえる今年の新作“ハワイアン・トロピック”のサンデー。11.80ユーロ。

今年の夏の新作“ハワイアン・トロピック”は、マンゴー＆ココナッツの組み合わせで、フレッシュなフルーツの味わいを生かした砂糖控えめのナチュラルな味わい。それだけでも美味しいのですが、本店ではさらにサンデーにして提供しています。オレンジ風味のキャラメルに、その“ハワイアン・トロピック”を乗せ、生クリームをたっぷり、そしてパッションフルーツのソースを流しかけたという、贅沢な組み合わせ。

昔から愛される店の看板娘のサンデー“ショコラ・リエジョワ”。コーヒー味もおすすめ。10.20ユーロ。

また、この店では、トッピングである生クリームとスライスアーモンド（ショコラ・リエジョワなどに使用）が絶品なのです。生クリームは、甘さ控えめで軽やか、グリルしたスライスアーモンドは良質で、香ばしさが立ちます。アイスクリームとソルベは、クラシックなテイストから、モダンなクリエーション系を合わせて40種類ほど揃えていますが、それにこのトッピングをお願いするだけのシンプルサンデーもまた乙なものです。

ソルベにアルコールを注いだ“カクテル・ジヴレ”は今年の新作で10種揃える。（左）グリーン、（右）クレピュスキュール。6ユーロ。

今年の新作、“カクテル・ジヴレ”は斬新です。ソルベにアルコールを合わせてサーブするというスタイルで、全10種類提案しています。シャルトルーズにチョコレートのソルベを合わせた“グリーン”や、フランボワーズリキュールにマンゴーのソルベを合わせた“クレピュスキュール”、グランマルニエにバナナのソルベの“ラポストル”など。本店ではサロン・ド・テでワイングラスによるサーブをしていますが、今年4月と6月にオープンしたばかりの初めての支店であるマレ地区とカルチェ・ラタン地区の2店でも、紙カップでこのカクテルを提供しています。食前酒にも食後酒にもなる、夏の夜にぴったりの新作です。

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プロフィール

伊藤文（いとうあや）：料理ジャーナリスト 1993年渡仏。コルドンブルー料理学校パリ校卒業後、フランスの食文化を掘り下げる取材を重ねる。 著書に『フランスお菓子おみやげ旅行』、訳書に『招客必携』、『ロブション自伝』など多数。

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