tend Editorial Team

2011.05.20(Fri)

緩やかな時間が流れる癒しのサロン・ド・テ 「ティ・テ・チャ」

13区モンスリー公園そば。水曜日と土曜日には目の前にマルシェが立つ。土曜日はスペシャル朝食を用意。

13区モンスリー公園そば。水曜日と土曜日には目の前にマルシェが立つ。土曜日はスペシャル朝食を用意。

パリ13区、緑溢れるモンスリー公園そばに、“ティ・テ・チャ”が昨秋オープンしました。オフホワイトとグリーンを基調にした店作りで、奥のサロンの窓からは中庭を眺めることができ、緑のある心地良さが店内に溢れています。約150種もあるお茶やハーブティーをはじめ、自家製の焼き菓子やオーナーセレクトのティーポット、ティーカップなども並んでいます。ショップでありながらサロン・ド・テも兼ねていて、緩やかな空気と時間が流れる憩いの場を楽しむお客さんが三々五々で訪れ、お客さん同士でも温かな会話が弾む、そんな店です。

こちらのオーナーはパトリック・ルスタロ=バルベさん。1998年にパリ6区シェルシェ・ミディ通りに“ラルチザン・デ・サヴール”というサロン・ド・テをオープンして、“パリの最高サロン・ド・テ賞”や“最高マカロン賞”、“セレクションティ賞”など数々の賞に輝いてきました。メディアが注目する店だったにもかかわらず、温和で控えめなパトリックさんが切り盛りされていたからか、知る人ぞ知る、隠れ家的な雰囲気がありました。

中庭の緑を眺めることのできる奥のサロンは、家に招かれたような空間。

中庭の緑を眺めることのできる奥のサロンは、家に招かれたような空間。

しかし2008年の秋、パトリックさんは気分一新、新しいステップを踏むためにと、店を閉めてしまいます。この店を愛していた人は数知れず、どれだけの人がこの店がなくなることを惜しんだことでしょう。この“ラルチザン・デ・サヴール”でサーヴィスした料理(ランチもかなり美味しかったのです!)やデザートのレシピと、10年間の逸話を纏めた原稿、常連客や友人から寄せられた言葉が本になり、昨年出版されました。そして、「一つの時代を終えた」というパトリックさんは、新店“ティ・テ・チャ”をオープンしたのです。

冒頭でも述べた通り、”ティ・テ・チャ”は木造のずっしりとした家具に覆われた、重厚な雰囲気だった”ラルチザン~”に比べて、とてもクリアでオープンな空気が流れたナチュラルな空間。店の前には水曜日と金曜日にマルシェが立って、土曜日の朝には朝食も出しています。

(左)いつも温かく迎えてくれるパトリック・ルスタロ=バルベさん。(右)カナダで覚えたレシピをアレンジしたニンジンのガトーは人気デザートの一つ。5.5ユーロ。

(左)いつも温かく迎えてくれるパトリック・ルスタロ=バルベさん。(右)カナダで覚えたレシピをアレンジしたニンジンのガトーは人気デザートの一つ。5.5ユーロ。

パトリックさんは優れた経営者であるとともに、パティシエでもあります。アメリカやカナダでの経験もあり、”ラルチザン~”をオープンする直前にはパリの2つ星レストラン”ル・クロ・ロンシャン”や”ル・ディヴレック”のシェフ・パティシエを務めていました。そのため、以前のサロン・ド・テで出していた料理やデザート、焼き菓子のクオリティはとても質の高いものでした。そしてもちろん”ティ・テ・チャ”でも、サロン・ド・テ風のボリューム(つまり、たっぷりということ)で、レストラン並みの洗練されたレシピによるデザートと、焼き菓子を出しています。

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