tend Editorial Team

2025.11.13(Thu)

「オムツ替えたの俺だよ?」ドヤ顔夫にイラッ!1枚替えただけでイクメン気取りってどうなの?【短編小説】

「オムツ替えたの俺だよ?」ドヤ顔夫にイラッ!1枚替えただけでイクメン気取りってどうなの?【短編小説】

育児に参加しているつもりの夫

私は、生後四ヶ月になる娘の育児に追われ、毎日ヘトヘトになっていました。
夫は育児に「参加している」つもりですが、その意識のズレが、私の小さなイライラを積み重ねていたのです。

 

夫は時折、娘のオムツを替えることはあります。
しかしそれは、一日十数枚替えるうちの、たった一枚か二枚です。
それなのに、まるで大仕事をやり遂げたかのように振る舞うのです。

 

ある日の夕方、私が夕食の支度をしながら娘の泣き声に対応していました。
娘のオムツが汚れたので、夫に「ごめん、オムツお願い」と声をかけました。
夫は少し不満そうな顔をしながらも、渋々オムツ替えをしてくれました。
しばらくして、リビングに戻ってきた夫は、まるでメダルでももらったかのようなドヤ顔で私に言いました。
「オムツ替えたの俺だよ?結構大物だったよ。これで俺も今日の育児ノルマ達成だ」
その「ノルマ」という言葉と、たった一枚替えただけでイクメン気取りになる態度に、心底うんざりしてしまいました。

 

手伝いではなく自慢

私は調理の手を止め、夫に静かに尋ねました。
「今日、娘が泣いた回数は?夜中の授乳は?汚れた服の洗濯と、家計簿の記入は、誰がしたでしょうか」
夫は顔を引きつらせました。
「いや、でも、オムツ替えは大変だろ。それをやったんだから…」
「オムツ替えは、育児の中のほんの一部です。あなたが『オムツを替えた』とドヤ顔をしている間に、私は娘の一日の生活すべてを管理しています。一枚替えただけで、育児を分担した気にならないでほしいわ」

 

私の真剣な眼差しに、夫は初めて自分がやっていたことが「手伝い」ではなく、「自慢の種」になっていたことに気づいたようでした。
彼はバツが悪そうに「ごめん…」と小さく謝罪しました。
その後、私たちはしっかりと話し合い、「育児は二人の責任だ」と夫も深く理解をし、ドヤ顔で育児を自慢することはなくなりました。
真のイクメンとは、目立たない細かな作業も当たり前に分担し、妻を労うことができる人なのだと、この一件で改めて実感いたしました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

******************
心に響くストーリーをもっと読みたい方
【他のおすすめ短編小説を見る】
******************

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2025.11.13(Thu)

「出産は絶対立ち会うから!」と豪語していた夫。陣痛が始まるも夫は来ず。一体どこに!?【短編小説】
tend Editorial Team

NEW 2025.11.13(Thu)

義母「新聞は三部とるのが常識でしょ!」意味不明な主張の裏にあった愛すべき理由。実は…【短編小説】
tend Editorial Team

NEW 2025.11.13(Thu)

「ちょっとお茶出してもらえる?」来客中の義母の要求に絶句。え、私いま授乳中ですけど!?【短編小説】
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.11.11(Tue)

「まさにその通り」「知らんのなら黙ってて」と賛否の声。ゆうちゃみが政治家の長時間労働に疑問を呈す
tend Editorial Team

2025.09.12(Fri)

【謎の建築物】投稿主「またまたヤバいところに来た。」まるで積み木のような建築物に「ここはどこ?」と関心の声集まる
tend Editorial Team

2025.10.04(Sat)

山口達也、飲酒運転撲滅セミナーで講演「大切な人の人生と命を守るため」
tend Editorial Team