舛添要一氏、高市首相の台湾有事答弁を厳しく指摘
元東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が、11月13日に自身のX(旧ツイッター)を更新。
高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁が、日中間の外交問題に発展していることについて「大失策」だと厳しく指摘しました。
発端は、高市首相が7日の国会で「台湾有事は存立危機事態になり得る」と答弁したことです。
これに対し、中国の駐大阪総領事がXで過激な言葉を用いて非難したほか、13日には中国外務次官が金杉駐中国大使を呼び出し発言の撤回を要求。
日本側も14日に船越外務事務次官が呉駐日大使を呼び出し抗議するなど、非難の応酬となっています。14日夜には中国が日本への渡航自粛を呼びかける事態となりました。
舛添氏は一連の投稿で、総領事の投稿は「論外」としながらも、高市首相の答弁は「不用意」であり、本来必要な「戦略的曖昧さ」を欠いていたと指摘。
防衛省による十分な説明が不足していた可能性に触れ、中国側の反感が強く「出口なし」だと懸念を示しました。
その上で、首相が精通していない分野で準備された答弁書を用いず、自身の言葉で語ろうとした野心が「大失策」を招いたとの見解を記しました。
SNS上では
「大失策かどうかは今の時点ではわからない。ただ相手が勝手に距離を取ってくれるなら、それは止めようがない。」
「明確に牽制したし、個人的には良かったのではと思います。」
「私は高市首相の発言はとっても良かったと思います。中国共産党関連のもろもろだけでなく、国内政党や政治家、コメンテーターなどの考えを国民に見える形で表に出してくれただけでも、とっても良かったと思います。」
「大失策ではありません。」
「何も高市さんはおかしなこと言ってない。」
「失敗ではないですね。やっと臆病者ではない勇気あるリーダーが誕生したのです。」
など、さまざまな意見が寄せられています。
大阪の中国総領事の高市首相に対する不適切な投稿は論外であるが、台湾有事に関して必要なのは「戦略的曖昧さ(strategic ambiguity)」である。高市首相は石破前首相のように安全保障の専門家ではないので、防衛省は、首相に対して十分なレクをすべきだし、防衛専門家の側近も必要である。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) November 13, 2025
首相や閣僚は、国会において、自分が精通していない分野の質問に対しては、自分の思いつきで答弁してはならない。官僚機構が過去の経緯も踏まえて、きちんとした答弁書を準備している。そのための「午前3時勉強会」である。自分の言葉で喋りたいという野心が、今回の高市首相の大失策を招いた。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) November 14, 2025
※当記事では、X社(旧Twitter社)の「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」に基づき、ポスト(投稿)を引用・掲載しています。














