前橋市・小川晶前市長の再出馬報道と元秘書課長の退職に厳しい声
今年、地方自治体から全国へと波紋を広げた前橋市の密会騒動が、新たな局面を迎えています。小川晶前市長とのホテル密会が報じられた元秘書課長の男性が、停職6カ月の懲戒処分を経て、12月末での退職を決定したことが分かりました。一方で小川氏は、来年1月の市長選に向けて再出馬の意欲を燃やしており、支援者の前で涙ながらに謝罪を繰り返していると伝えられています。
行政のトップと、その活動を支えるべき立場にあった公務員の間に起きた今回の不祥事。元秘書課長の男性は、騒動後に有害鳥獣対策の部署へ応援に回されるなど、現場での対応に従事していたといいます。自己都合退職となることで、定年まで勤め上げた場合と比較して多額の退職金が減額される形になりますが、市民の視線は依然として厳しいままです。
このニュースが報じられると、SNSでは小川氏の再出動に対する不信感や、辞職から再出馬までのスピード感に疑問を持つ声が相次いでいます。
「辞職してすぐに再出馬するのは、禊が済んだと思っているのか」
「涙を浮かべて謝罪する姿も、選挙に向けたパフォーマンスに見えてしまう」
といった指摘が目立ちます。また、退職する元秘書課長に対しても、
「不倫騒動で行政を混乱させた責任は重い」
「1700万円もの退職金が支払われることに納得がいかない市民も多いはず」
といった投稿が見受けられ、公金が関わる立場としての自覚を問う反応が広がっています。
一方、支援者の間では再選を望む声もあるものの、ネット上では
「前橋市のイメージダウンは避けられない」
といった冷ややかな意見が圧倒しており、有権者の信頼回復がいかに困難であるかを浮き彫りにしています。
今回の騒動で最も注目すべきは、政治家としての「責任の取り方」と、市民感情との乖離です。不祥事によって一度は市政を離れながら、わずか数ヶ月で再びその座を狙う姿勢は、戦略的とも取れますが、誠実さを求める層には逆効果に映る可能性も否定できません。
また、元秘書課長の退職金についても、法的なルールに基づいたものとはいえ、感情的には受け入れがたいと感じる納税者が多いのは当然の反応でしょう。涙の謝罪が、果たしてどこまで前橋市民の心に届くのか。
次回の市長選は、単なるリーダー選びではなく、一連の騒動に対する「市民の審判」という側面が強くなりそうです。














