商店街のシンボルを襲った悲劇。関与の疑いに現職警察官の名
名古屋市民に親しまれてきた円頓寺商店街のシンボルが、無残な姿で発見されたのは今年8月のことでした。強化プラスチックで作られた「豊臣秀吉」像の首が折られていたというショッキングなニュースは、当時多くの人々の心を痛めました。しかし、事態は思わぬ方向へと動き出します。
捜査関係者への取材により、この器物損壊事件に愛媛県警の現職警察官を含む男性2人が関与していた疑いが浮上しました。防犯カメラの映像解析から特定に至ったとのことですが、驚くべきことに2人に面識はなかったといいます。出張で愛知を訪れていた警察官が、酒に酔った勢いで犯行に及んだ可能性があるという事実に、言葉を失うばかりです。
地域を守るべき立場の人間が、旅先でその土地の文化や愛着を壊してしまった。この矛盾に、SNSでは厳しい声が渦巻いています。
「あまりに情けない。市民の規範となるべき警察官が酒を理由に物を壊すなんて信じられない」
「円頓寺の秀吉像は地元の宝。どんなに酔っていても許されることではない」
「警察官としての自覚はどこへ行ったのか。商店街の方々の気持ちを考えると胸が痛む」
こうしたSNSでの反応は、単なる怒りを超え、深い落胆に満ちています。地元の人々が大切に守ってきた風景が、一時の過ちで損なわれた衝撃は計り知れません。
警察は容疑が固まり次第、2人を器物損壊の疑いで書類送検する方針です。お酒の席での羽目は、時に取り返しのつかない傷を他者に与えてしまいます。犯した罪と向き合うことはもちろんですが、失われた信頼と、傷ついた商店街の誇りをどう回復させていくのか。
その重責は、折られた像以上に重いものとなるはずです。














