背景にある騒動と揺れる視聴者感情
2025年大みそかに放送された第76回NHK紅白歌合戦にて、世界的人気を誇るK-POPグループのaespaが初出場を果たしました。しかし、彼女たちのステージを巡る番組側の対応が、インターネット上で大きな議論を呼んでいます。通常、初出場のアーティストには司会者による丁寧な紹介や、意気込みを語るトークの時間が設けられることが一般的です。ところが、今回のaespaの出番では司会者との直接的な絡みがほとんど見られず、唐突にパフォーマンスが始まるという異例の構成がとられました。
この背景には、出場決定直後からSNSを中心に巻き起こっていた複雑な論争が影を落としているようです。
今回の騒動の発端は、メンバーのNINGNINGさんが過去にSNSへ投稿した写真でした。その内容が特定の歴史的背景を連想させる不適切なものではないかとの指摘が上がり、一部の視聴者から強い反発を招いていました。NHK側は意図を確認した上で出場を継続させましたが、本番直前には同氏が体調不良により急遽欠席を発表。残る3人でのパフォーマンスという、ファンにとっても予期せぬ形でのステージとなりました。
こうした経緯を経て迎えた本番、あまりに控えめな演出や紹介の少なさに、SNS上のユーザーからは厳しい声が次々と上がりました。
「NHKひよってるなぁ」
「そんなくらいなら出すなよ」
「中途半端に扱うくらいなら、しっかり説明するか、出さないかのどちらかにすべきだったのでは」
また、今回の司会陣の顔ぶれから、番組側が騒動との親和性を考慮してあえて距離を置いたのではないかと推測する意見も目立ちます。
「司会との絡みが全くないのは、明らかに騒動を意識してのことだろうね」
「パフォーマンスは素晴らしかっただけに、この不自然な演出が残念でならない」
国民的行事である紅白歌合戦という舞台において、多様な価値観と向き合う難しさが露呈した形となりました。aespaが持つ圧倒的な実力や世界的な影響力は疑いようのない事実です。しかし、公共放送として視聴者の感情や社会的な議論にどう配慮し、どう着地させるべきか。その苦悩が「無言の演出」という形になって表れたのかもしれません。
結果として、期待を寄せていたファンにも、厳しい視線を送る層にも、どこか釈然としない感覚を残してしまったのは皮肉な結果と言えます。














