「これだから派遣は」という態度
これは私が30代のころ、ある大手企業で派遣社員として働いていた時の出来事です。
憧れの大手企業での勤務。
最初は意気込んでいたのですが、私の指導担当になった正社員の女性が、とんでもない人物だったのです。
まだ入社したばかりで、私が仕事の勝手がわからず手間取っていた時のこと。
彼女は私のデスクの横で、わざと聞こえるような大きなため息をつきました。
「はぁ…。やっぱりこれだから派遣は困るのよね」
「えっ…すみません、すぐに修正します」
「もういいわよ。説明する時間が無駄だから」
まるで汚いものを見るような目。
ことあるごとに「派遣だから能力が低い」というレッテルを貼られ、私の心は次第にすり減っていきました。
手柄は横取り、面倒は丸投げ
ある日、取引先とのメール対応を任されていた私が、先方からお褒めの言葉をいただいたことがありました。
メールでのやり取りだったため、相手は私が派遣社員だとは知らなかったようです。
それを知った彼女の態度は急変しました。
「ちょっと、その案件もうやらなくていいから」
「え? でも先方とは私がやり取りを…」
「いいから! ここからは私がやるの。あなたはこっちのデータ入力やってて。誰でもできる仕事なんだから」
なんと、評価されそうな仕事はすべて自分に引き上げ、私には誰もやりたがらない雑務を押し付けてきたのです。
「私が教育してあげたおかげね」と周りに吹聴する姿を見て、怒りで震えました。
派遣会社も味方じゃない
あまりのストレスに、私は派遣会社の担当者に相談しました。
「なるほど…。でも、契約期間もありますし、そこはうまくやってくださいよ〜」
こちらの辛さを訴えても、契約を打ち切られるのを恐れているのか、のらりくらりとかわされるだけ。
「ああ、誰も守ってくれないんだ」 そう悟った私は、ある決意を固めました。
執念の証拠集め
それから私は、彼女に言われた暴言、理不尽な指示、横取りされた仕事の内容を、日付と時間入りで毎日ノートに記録し始めました。
さらに、高圧的な命令口調のメールもすべて保存。
そして迎えた退職の日。
私は書き溜めた膨大な記録と、証拠のメールデータを添付し、会社の「コンプライアンス部」へ直接送信しました。
もちろん、派遣会社も同時に辞める手続きを済ませてからです。
「今までありがとうございました。これは私からの最後の業務報告です」
送信ボタンを押した瞬間、胸のつかえが取れたような気がしました。
かなりの長文で、しかも言い逃れできない証拠付きだったのが効いたのでしょう。
後日、同じ職場にいた方から聞いた話ですが、その正社員の女性は部署を異動させられたそうです。
事実上の左遷だったと聞きました。
泣き寝入りせず、記録に残して「出すべきところに出す」。
自分を守るためには、それが一番大事なのだと痛感した出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














