出典:岡田克也X(@okada_katsuya)
選挙戦を揺るがした中国のスパイという極論。落選した岡田克也氏が語るネット空間の変質
かつて副総理や外相を歴任し、政界の御意見番として知られた岡田克也氏が、思わぬ逆風にさらされました。14日に放送されたTBS系報道特集に出演した岡田氏は、先の衆院選期間中に自身へ向けられた執拗なバッシングの裏側を告白しました。三重3区で落選を喫した背景には、政策論争とはかけ離れたデマや生成AIによるフェイク動画の存在があったといいます。
番組の分析によれば、事の端緒は昨年11月の国会審議にまで遡ります。岡田氏が高市早苗首相に対して存立危機事態に関する質疑を行い、厳しい追及を見せたことが、一部のネットユーザーの逆鱗に触れた形となりました。そこから岡田氏の親族企業が中国へ進出している事実や、外交ルートで行われた中国党幹部との面会写真が悪意を持って切り取られ、一気に中国のスパイという刺激的なレッテル貼りが加速したのです。
これに対し、番組内で当時の写真を見つめる岡田氏の表情には、隠しきれない困惑がにじみ出ていました。本来、隣国とのパイプを持ち、有事の際に対話ができる関係を構築しておくことは外交の基本です。しかし、現代のネット社会では、その外交努力さえもが利敵行為として断罪されてしまいます。岡田氏が吐露した、中国に行けば票が減り、ネットで攻撃されるという現状が極限まで達したという言葉は、合理的な判断よりも感情的な排外主義が優先される危うい世相を象徴しているかのようです。
SNS上の反応を見てみると、有権者の視線は冷ややかさと憤りに二分されています。
『外交官としての仕事と売国行為の区別がつかないネット民の暴走は、日本の民主主義を壊しかねない』
という擁護の声がある一方で、
『火のない所に煙は立たない。親族企業の利益と政治活動の境界線が不透明だから疑われるのではないか』
といった、厳しい追及の手を緩めない意見も根強く残っています。中には
『AI動画が真実か偽物かを見極めるリテラシーが、今の日本には決定的に不足している』
と、技術の悪用を危惧する声も上がっていました。
岡田氏が最も懸念しているのは、こうした攻撃によって政治家が萎縮してしまうことです。特定の勢力に対して厳しい質問を投げかけることで、ネット上での私刑が確定してしまうのであれば、誰も真実を追及できなくなります。
それは結果として国会審議の死を意味し、健全な言論空間の喪失に直結します。














