
ミスター年金の落日は高市旋風のせい?比例復活の長妻氏が語る敗因の違和感
かつて「ミスター年金」としてその名を轟かせ、政権中枢で厚労相まで務めたベテラン、長妻昭氏の言葉に世間がざわついています。2月16日夜に放送されたBS-TBS「報道1930」に出演した長妻氏は、先の衆院選で自公が圧倒的な強さを見せた戦いを振り返り、自民党候補たちがまるで「高市早苗首相のお面」をかぶって選挙をしていたようだったと独自の表現で回顧しました。東京27区で自民の新人に苦杯をなめ、比例復活でかろうじて議席を繋いだ重鎮の口から飛び出したのは、自身の力不足への反省以上に、相手陣営のイメージ戦略に対する強烈な皮肉でした。
長妻氏は番組内で、選挙戦終盤に相手候補が掲げた高市首相とのツーショット写真が決定打になったと分析しています。投票所に向かう人々が口々に首相の名を呼んでいたというエピソードを披露し、あたかも「高市人気」という実体のない風に押し流されたかのような物言いに終始しました。しかし、長妻氏といえば、かつては緻密な調査で不備を突き、理詰めで相手を追い詰めるスタイルが持ち味だったはずです。その彼が、敗因を「お面」という比喩で片付けてしまう姿には、時代の変化に取り残されたベテランの悲哀すら漂います。
SNS上では、この長妻氏の発言に対して冷ややかな視線が注がれています。
『お面をかぶっていたのではなく、国民が今の自民党の看板を選んだだけ。それを認められないのは見苦しい』
『自分の地盤が脆かったことを棚に上げて、人気者のせいにするのはベテランらしくない』
といった厳しい声が目立ちます。一方で、
『確かに高市人気の勢いは凄まじかった。長妻さんクラスが負けるのは異常事態』
と、その影響力の大きさを認める意見もあり、評価は真っ二つに分かれています。
長妻氏が所属する中道改革連合は、公示前の議席から3分の1以下に激減するという壊滅的な打撃を受けました。長妻氏自身、かつての小泉劇場に匹敵する逆風だったと述懐していますが、果たしてそれは「風」のせいだけだったのでしょうか。相手候補が首相の威光を借りたことを批判するのは容易ですが、有権者が求めていたのは、過去の功績にすがるベテランではなく、明確なリーダーシップを示すトップと共に歩む新しさだったのかもしれません。
比例復活という首の皮一枚でつながった現状を、長妻氏は「甘かった」と総括しました。
しかし、その後に続く「お面」という言葉選びからは、まだどこか有権者の選択を「一時の熱狂」として冷笑しているような気配も感じられます。














