「残業で遅くなるから、先に寝てていいよ」と夫からのメッセージ。翌朝、夫のジャケットを見ると、裏切りの証拠が出てきた
幸せな日常を切り裂く、レシートに刻まれた「二人分」の記憶
「残業で遅くなるから、先に寝てていいよ」
そんなメッセージがスマホに届いたのは、昨日の夜のこと。
最近、仕事が立て込んでいるという夫を気遣い、私は一人で夕食を済ませ、彼を待たずに眠りにつきました。
異変に気づいたのは、翌朝。
クローゼットへ片付けようと手に取った、夫のジャケット。そのポケットの妙な膨らみが、全ての始まりでした。
中から出てきたのは、小さく折り畳まれた一枚のレシート。
「……イタリアン?」
そこには、会社とは全く別の方向にある、おしゃれなレストランの店名。
日付は、まさに「残業」と言っていた昨日の夜。
何より私の目を釘付けにしたのは、注文欄に並ぶ「グラスワイン2杯」と「ペアセット」の文字でした。
一人で立ち寄るには、あまりに不自然で、あまりに贅沢な内容。
動悸を抑え、私はリビングで充電されていた夫のスマホを手に取りました。
恐る恐る開いた地図アプリの検索履歴。そこには、例のレストランの名前とともに、そこから徒歩5分ほどの距離にある「知らないマンション」の住所が。
胸の奥に、氷を押し当てられたような冷たい感覚が走りました。
「信じたい自分」を嘲笑うかのような、あまりに自然な嘘
その日の夜、帰宅した夫に努めて明るく声をかけてみました。
「おかえり。昨日、仕事大変だったんでしょ?ご飯はどうしたの?」
すると夫は、私と一度も目を合わせようとせず、カバンを置きながらこう答えたのです。
「ああ、最悪だったよ。夕飯を食べる暇もなくてさ、結局コンビニ弁当で済ませた」
昨日、誰かとワインを酌み交わし、贅沢なコースを楽しんでいたはずの口から出た、「コンビニ弁当」という無機質な言葉。
「……そっか。お疲れ様」
それ以上、言葉が出てきませんでした。
目の前にいるのは、今まで信じてきた優しい夫。けれど頭の中には、あのレシートと見知らぬ住所がこびりついて離れません。
「信じたい」と願う自分と、「裏切りの証拠を握りしめている」自分。
正解の出ない葛藤が、心の中で激しく渦巻いています。
問い詰める勇気も、知らぬふりをする覚悟も持てないまま、言葉にできないほど重いモヤモヤだけが、私の心を静かに蝕んでいくのでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














