引用:写真AC
ひきこもり当事者の平均年齢が36.9歳に上昇。40代以上が4割を超える実態が判明し、就職氷河期世代の孤立と社会復帰への課題が浮き彫りに
かつて、ひきこもりは不登校の延長線上にある若年層特有の課題として捉えられてきました。しかし、最新の調査結果はその認識を根本から覆すものとなっています。NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 が発表した実態調査によれば、当事者の平均年齢は36.9歳に達し、調査開始時の2014年と比較して約4歳も上昇しました。
さらに深刻なのは、40歳以上が全体の43.1パーセント、50歳以上も1割を超えているという事実です。現場では60代の当事者を90代の高齢な親が支えるという、いわゆる 8050問題 を超えた 9060問題 とも呼べる事態が現実のものとなっています。内閣府の調査でも中高年のひきこもりは全国に60万人以上存在すると推計されており、もはや若者だけの問題ではないことは明白です。
SNS上では、この結果に対して複雑な感情が渦巻いています。
『いわゆる氷河期世代。この世代の幼少期には発達障害の概念はなく教育は根性論が主流、子どもの数が多いので受験も熾烈だった』
『社会に出ようにも出られないとか出ても報われないとかで大人になってから引きこもった人の方が多いのではないか』
このように、時代の荒波に翻弄された結果として現在の状況があるとする声が目立ちます。
特に、厳しい雇用環境の中で心身を削り、一度脱落すると再挑戦が極めて困難だった社会構造を指摘する意見は少なくありません。
『若い頃に残業120時間とかして体悪くなり寝込んでいるけど、体や足の痛みなどで働きにはいけない』
『上の世代に強要され、下の世代にも突き上げられる狭間の世代。悩んでる人たちのつらい気持ちも痛いほどわかります』
同世代からは、自責の念だけでなく、当時の理不尽な労働環境や教育方針へのやり場のない憤りも感じられます。
一方で、当事者の自立を促すための厳しい意見や、受け入れ側の現実的な壁についての議論も交わされています。
『一般の採用枠で40代・職歴が浅い人をいきなり戦力として受け入れるのは企業側としても難しい。段階的に働ける仕組みが必要』
こうした背景を踏まえ、単なる自己責任として捉えるのではなく、緩やかな社会復帰の場をどのように整えていくのか。
社会全体で向き合うべき課題として、議論が求められています。














