tend Editorial Team

2026.05.24(Sun)

「あの子じゃ無理に決まってるじゃん」と入試試験後に私の悪い噂を流す同級生。だが、私の入試結果を聞いて、表情が固まった

「あの子じゃ無理に決まってるじゃん」と入試試験後に私の悪い噂を流す同級生。だが、私の入試結果を聞いて、表情が固まった

噂が広まったあの日の放課後

私立高校の入試が終わり、結果が出はじめた頃、クラスに不思議な噂が流れてきた。

内容は「私が試験でかなり悪い点を取ったらしい」というものだった。

出どころはすぐにわかった。

同じクラスに、自分の成績がいい時だけ話しかけてくる女の子がいて、彼女が広めていたのだ。

その子とは仲が悪いわけではなかった。ただ中学3年になってから、定期テストが返ってくるたびに、自分の点数がよかった時だけ近寄ってきて「何点だった?」と確認してくる癖があった。

自分が思ったより取れなかった週は、こちらから声をかけても素っ気なかった。

比べたいだけなんだと途中で気づいて、適当に受け流すようにしていた。高校が違えば顔を合わせることもなくなる。

そう思えば、やり過ごすのもそれほど難しくはなかった。

 

彼女は入試後、教室の隅で他の子に向かってこう言っていたという。

「あの子じゃ無理に決まってるじゃん」

後から仲のいい子経由でその話を聞かされた。

その根拠は、合否案内の電話だった。

その高校では、上位成績者に単願切り替えを勧める連絡が届く仕組みがあり、私には電話がかかってこなかった。

それを見て「落ちたか悪かったのでは」と判断したらしい。

実際には逆だった。

私は最上位クラスに合格していたので、そもそも電話対象ではなかった。

仕組みを知らない人には判断できないのはわかるが、確認もしないまま噂として広めたことには、じんわりとした苦さが残った。そのまま黙って一日が過ぎた。

真実が伝わった瞬間の表情

放課後、何人かが試験の結果を聞きに来た。いくつかの高校を受けていたのでその話になり、正直に話すと、「最上位クラスって倍率高いのに」「すごいじゃん」と声が重なった。ほっとするやら照れくさいやら、複雑な気持ちで答えていた。

気づいたら、その輪の端に彼女が立っていた。

話の流れで近づいてきたのか、私が褒められる様子をそのまま聞いていた。

表情は固まっていた。視線が定まらず、かすかに口が動いたが言葉にはならなかった。

こちらから何かを言うつもりはなかった。

ただ、モヤモヤと積もっていたものが、その場の空気のなかでゆっくりと消えていった。噂を否定しに回る必要もなかった。結果がそのまま語ってくれた、という感じだった。

成績が絡む噂話は誰かを傷つけることもある。

それを身をもって知ったできごとだったが、あの放課後だけは、スッキリとした気持ちが残った。

卒業後に関わることもなくなったが、あの気まずそうな表情は、今でも不思議とはっきり覚えている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.11(Sun)

「えっ、それで3万円?」口コミを信じて薄紫の服を買った私。鏡の前で笑い出した18歳の娘が、裁縫箱を取り出したワケ
tend Editorial Team

NEW 2026.10.11(Sun)

「今日だけだから」と言い訳する隣人。うちの駐車場で勝手に水をくんでいた奥さんが、続けて口にした信じられない一言
tend Editorial Team

NEW 2026.10.11(Sun)

「順番なんか知るか、海の見える席にしろ」ホテルの朝食会場で怒鳴った男性。だが、結局中央の席を選んだ理由
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.04.01(Wed)

「万引きして何言ってんの」「全く反省してない」と批判続出。坂口杏里がコンビニ万引き騒動の真相を激白
tend Editorial Team

2026.01.12(Mon)

「組織を守ることに繋がるのかは疑問が残る」「不義理には感じない」とネットで物議に。溝口勇児、トモハッピーの令和の虎出禁に...
tend Editorial Team

2026.05.24(Sun)

「自民政権を支持している庶民は『肉屋を応援してる豚』と一緒では?」ひろゆき氏の風刺に有権者が抱く葛藤と現状維持の構造
tend Editorial Team