「うちも夜中の音が気になっていました」深夜の物音に悩んでいた私。後日、隣人から聞いた事実
夜になると、知らない人の出入りが続いていた
昔住んでいた賃貸マンションでの話です。
上の階に新しい人が入ってから、夜になると物音が気になるようになりました。
足音だけなら生活音だと思えたのですが、深夜になっても玄関の開け閉めが続き、廊下で人の気配がすることもあります。
何度か見かけるうちに、同じ人が出入りしているわけではないことにも気づきました。
眠れない日が続いたため、私は管理会社へ相談しました。
「夜遅くまで人の出入りが続いていて、物音もかなり聞こえるんです」
担当の方は話を聞き、「こちらでも状況を確認してみます」と答えてくれました。
ただ、その電話だけですぐに何かが変わることはありませんでした。
管理会社からすれば、私ひとりの話だけでは状況を判断しにくいのだろうと思いました。
私自身も、誰が何のために出入りしているのかまでは分かりません。
それでも夜の物音は続き、引っ越しまで考えるようになっていました。
「うちも気になっていました」廊下で知ったこと
状況が変わったのは、隣の階の人と廊下で顔を合わせたときです。
何気なく上の階の話になり、私が夜の物音について話すと、その人は驚いたように言いました。
「あ、やっぱりですか。うちも夜中に音がして、ずっと気になってたんです」
さらに別の日には、反対の隣の部屋の人も同じように困っていたことが分かりました。
「私だけじゃなかったんですね」
誰かが代表して苦情を言うのではなく、それぞれが自分で見聞きしたことを管理会社へ伝えることにしました。
「じゃあ、私も今日電話してみます」
その日のうちに何人かが連絡したようです。
しばらくして、管理会社の担当者から私にも電話がありました。
「ほかのお部屋からも、同じ時間帯について相談が入っています。こちらでも改めて確認して、必要な対応を進めます」
以前よりも、少し踏み込んだ返事でした。
少しずつ、夜の音が減っていった
管理会社から詳しい契約内容を聞かされたわけではありません。ただ、契約者側へ連絡を取り、状況を確認しているという説明はありました。
それから数日たつと、深夜の出入りは少しずつ減っていきました。
以前は夜中まで何度も聞こえていた玄関の音も、いつの間にかほとんど気にならなくなりました。
「最近、静かになりましたよね」
廊下ですれ違った隣の部屋の人にそう言われ、私も「本当に」とうなずきました。
さらにしばらくして、上の階の部屋が空いていることに気づきました。どういう経緯だったのか、私には分かりません。
ただ、あれほど気になっていた夜の物音はなくなりました。
私は探しかけていた引っ越し先の資料をしまい、そのまま住み続けることにしました。
最初に相談したとき、管理会社が何もしてくれなかったわけではないのだと思います。一人の話だけでは分からなかった状況が、複数の住民から同じ内容が届いたことで、具体的になったのでしょう。
困っていることがあるなら、我慢するだけでなく、自分が実際に見聞きしたことをきちんと伝える。それだけでも、状況が動くきっかけになるのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














