
長引く体調不良は急激な寒暖差や環境因子が複合的に影響している可能性があり基本の体調管理が重要
初夏の爽やかな風が吹く季節ですが、いま九州を中心に体調を崩す方が急増しています。SNS上では『謎風邪治りそうで治らずズルズル』『のどに違和感これ謎風邪なんですかね』といった投稿が相次ぎ、不安の輪が広がっているようです。実際に福岡市内のクリニックでは、ゴールデンウィーク明けから喉や鼻の不調を訴える患者が急増しており、平日の来院数が通常の2割から3割ほど増える日もあるといいます。街の声を聞いてみても、喉の痛みを覚えてお医者さんにかかった方や、子どもが鼻水や咳を出しているという話が珍しくありません。
この気になる症状について、専門医は全く新しい感染症が流行しているという認識はないと説明します。福岡県の最新の感染症発生動向調査でも、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの主な感染症の報告数は注意報レベルに達していません。通常は検査を行わないような微弱なウイルスが蔓延していると捉えるのが自然のようです。ではなぜ、これほど多くの人が同時に症状を訴えているのでしょうか。
大きな要因として挙げられるのが、急激な気候の変化です。5月に入ってからの急な暑さや、朝晩と日中の激しい寒暖差により、身体の調節機能を司る自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは免疫力の低下に直結するため、普段なら撥ね返せるような弱いウイルスにも感染しやすい状態になってしまうのです。さらに、この時期特有の環境因子も見逃せません。カモガヤなどイネ科の植物による夏の花粉症が始まる時期であり、大陸からの黄砂やPM2.5の飛来も重なります。これらの要因が複合的に作用し、喉や鼻の粘膜を刺激して炎症を引き起こしていると考えられます。
ネット上の声を見てみると、
『病院で調べるけど全て陰性に成る』
『倦怠感と体重が減少するまでにキツそう』
と深刻な長引き方を明かす方がいる一方で、
『そもそも謎の風邪というよりもよく分からない咽頭炎や発熱は全部風邪』
と冷静に受け止める見方もあり、捉え方は様々です。中には
『エアコンのカビによる細菌性の副鼻腔炎かも』
といった独自の推測や、インバウンドによる影響を懸念する声、さらには関東地方など別の地域でも同様の長引く咳に悩まされているという報告もあり、関心の高さが窺えます。
専門家は、高熱が長く続く場合や、喉の痛みが激しくて水分や食事が摂れない場合、咳がひどくなって息苦しい場合などは、我慢せずに医療機関を受診するよう呼びかけています。














