「あれ、私、この人に似てる」彼の部屋に飾られていた写真。今までの彼の言葉を思い出し、背筋が凍ったワケ
写真を見た瞬間に繋がった
彼の部屋の棚に、見覚えのない女性の写真が置いてあった。
恐る恐る聞いたら、元カノだと言う。
それだけなら気にしなかった。でも写真を見ながら、頭の中で何かが重なっていった。
ゆるくウェーブした髪。控えめなメイク。明るい色のトップス。
付き合ってから彼にずっと言われ続けてきたスタイルが、写真の女性の外見と一致していた。
顔立ちまで、どこか似ていた。似ているのは偶然じゃないかもしれない、という考えが頭に浮かんだ。
「あれ、私、この人に似てる」
気づいてしまったら、それまでのことが全部つながった。
自分が選んできたと思っていたものが、実は誰かの形に合わせて選ばされていたのかもしれなかった。
彼の主張
付き合い始めた頃から、彼はたびたびこう言った。
「君はそういうことを言う人じゃないでしょ」
最初は気に触ることを言ってしまったのかと思い、謝っていた。
やがて話し方を変え、服を変え、髪型を変えた。細かく指定された通りにすると、彼が笑顔で「それがいい」と言う。
そのたびに、少し安心していた。自分のことを気にかけてくれているのだと思っていた。
でも写真を見た今は、その安心がどこから来ていたのかを考えると怖い。
喜ばせたかったのではなく、誰かに近づけられていただけだったのかもしれない。そう思ったら、あの時間の全部が違って見えてきた。
自分のために選ばれた言葉ではなかったとしたら、何を信じていたのだろうと思う。
答えを聞かないまま終わった
写真を見た日を境に、連絡が自然と減った。
問い詰める言葉が出てこなかった。本当のことを聞いて、どんな答えが返ってきても、もう変わらない気がした。そのままの自分に戻ろうとすると、何が「そのまま」なのかもわからなくなっていた。怖い、という感情だけが残った。
しばらくして音信不通のまま関係が消えた。彼から連絡が来ることはなかった。
追いかけてこなかったことが、また別の怖さになった。
今も時々思い出す。彼が求めていたのは自分だったのか、それとも別の誰かだったのか。答えのないまま、ゾッとした気持ちだけが残っている。変えてきた分だけ、取り戻すのに時間がかかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














