「昨日遅くまで残って作ってたよね?」先輩のひと言が空気を変えた→徹夜で仕上げた資料と横取り同僚の末路
深夜まで作り上げた資料
大事なプレゼンを翌日に控えた夜、一人でオフィスに残って資料をまとめていた。
グラフの数字を確認し、説明文を整え、ページの順番を何度も入れ替えた。
完成したのは深夜過ぎで、ファイルを保存した瞬間に長い息が出た。
これだけやれば伝わるはずだと思いながら帰宅した。
実は以前から、同じ部署の同僚に悩まされていた。
私が作った資料を上司に渡す前に目を通し、あたかも自分がまとめたかのように話す。
指摘できるほどの確証もなく、「気のせいかもしれない」と自分に言い聞かせながら見ていることしかできなかった。
何度かそういうことが続いて、徐々に信じられなくなっていった。
でも、言葉にしてしまえば自分が面倒な人間に見えると思い、ずっと口を閉じていた。
誰かに相談しようとしても「証拠もないし」と思い直し、結局また一人で飲み込んでいた。
翌朝の出来事は、そんな積み重ねの果てに起きた。
先輩のひと言が室内を変えた
出社すると、その同僚がすでに上司のそばに立っていた。昨晩自分が完成させた資料を手に持ち、こう言った。
「これ、私がまとめた資料です」
声が出なかった。頭の中でどう反論するか探していると、先輩がすっと前に出た。
「昨日遅くまで残って作ってたよね?」
先輩の目はこちらに向いていた。穏やかだが、はっきりとした声だった。
同僚が「手伝ったつもりで」とつぶやいたが、上司はすでに私を見て「これは彼女の仕事だよね」と確認していた。
うなずくことしかできなかったが、それで十分だった。
長い間つかえていたものが、すうっと消えていくような感覚があった。
ひとりで抱えてきた時間が、先輩の一言でようやく報われた気がした。
それ以降、同僚は私の仕事に近づかなくなった。
関係は自然と薄くなり、やがて別の部署へ異動していった。
先輩への感謝は今も直接伝えられていないが、何か大切なものを守ってもらったあの朝の記憶は、今でも鮮明に残っている。
一人で抱えたまま終わらなくてよかったと、今でも静かに思う。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














