「これにポイントつけてください」一番安いメニューを頼んだ友人が会計時にポイントカードを出した。全員分のポイントを持ってた状況にモヤモヤ
久しぶりに揃った友人
仲の良いグループで、ショッピングセンターの中の飲食店に入った。
予定がなかなか合わずしばらく全員で集まれていなかったから、久しぶりに5人全員が同じテーブルを囲んだ夜だった。
メンバーの1人は、以前から倹約家として知られていた。外食の値段をさりげなく気にするタイプで、この日もメニューをゆっくり眺めてから、価格帯の一番低い料理を静かに頼んだ。それぞれの食事スタイルがあるから、特に気にもしなかった。
食事は和やかに続いた。
話題が尽きず、気がつけば予定より長くテーブルにいた。
彼女も饒舌で、笑い声が絶えない夜だった。久しぶりにこういう夜が過ごせてよかったと思っていた。
「これにポイントつけてください」
会計になったとき、彼女がすっとカードを取り出した。
自分の分だけかと思ったら、隣の席の友人の分を精算するときも、その次も、同じカードが出てきた。
言葉にならない小さな引っかかり
実害はゼロだった。
誰も損をしていないし、彼女が会計を引き受けてくれた分、余計な手間もなかった。
それでも帰り道に、なぜか頭の中でそのシーンが繰り返された。
一番安いメニューを選んで自分の食費を最小にしながら、他の4人が使った分のポイントを全部まとめて自分の手元に積み上げていた。
家族なら当然かもしれない。でも友人同士で、それぞれが自分のお金を払う場では、それをする発想が私にはなかった。
(私なら絶対やらないな)
怒りではなく、ただの違和感だった。
声に出して誰かに話すほどでもないけれど、黙って胸に収めるには少し引っかかりが長引いた。
自分でもうまく名前をつけられない感情のまま、あの夜のカードを取り出す動きがしばらく頭の中に残り続けた。
次に5人で会ったときも、きっと普通に話すだろう。
そういう関係のままだと思う。
それでも、あの夜の記憶はすっきり整理できないままだった。
友人としての距離感とか、お金に関する感覚の違いとか、ずっと見ないふりをしていたものが、会計の一瞬でふと浮かんできた気がした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














