「朝から交差点に立つの?時間がある人はいいわね」見守り活動を笑ったママ友。だが、全校集会で目をそらした瞬間
「時間がある人はいいわね」と笑ったママ友
娘が小学生のころ、クラスの役員を一緒にしたママ友がいました。顔が広く、ほかの家庭のことにもよく口を出す人でした。
私は地域の見守りの会で、月に2回、朝7時から通学路の交差点に立っていました。
当番の日は夫が少し早く起き、娘を送り出してくれていました。
ある日、PTAの集まりを終えて校門から帰る途中、その話になりました。
「朝から交差点に立つの?時間がある人はいいわね」
思わぬ言い方に戸惑いながらも、私は「月に2回だけだよ」と答えました。
するとママ友は肩をすくめます。
「うちは無理だわ。夫も忙しいし、私だって朝からそんな余裕ないもの」
私にも仕事や家のことがあります。
それでも、子どもたちのためならと時間をやりくりして続けてきた活動でした。
言い返したい気持ちはありましたが、その場では何も言いませんでした。
それからは必要なときだけ話すようになりました。
全校集会で聞いた、校長先生のお礼
3月の全校集会では、地域の人たちへ感謝を伝える時間が設けられていました。
黄色い腕章をつけた見守りの会の10人ほどが舞台の下に並び、私もその中に立ちました。
保護者席を見ると、あのママ友の姿もありました。
校長先生がマイクを持って話し始めます。
「見守りの会の皆さんには、1年間、雨の日も雪の日も、朝7時から子どもたちの登校を見守っていただきました。今年も無事に登校できたことを、本当にありがたく思っています」
体育館に大きな拍手が広がりました。
さらに校長先生は、見守りの会へ向かって頭を下げました。
「お仕事やご家庭のことがある中で、時間を作ってくださっています。毎朝の安全は、皆さんのご協力があってこそです。本当にありがとうございます」
私も頭を下げながら保護者席を見ると、ママ友も拍手をしていました。
ところが私と目が合いそうになった瞬間、表情が固まり、すっと視線をそらしたのです。
「時間がある人はいいわね」
あの日、自分が口にした言葉を思い出したのかもしれません。
集会が終わったあとも、ママ友が私に何か言ってくることはありませんでした。
私も言い返しませんでした。ただ、誰だって暇だから誰かのために動いているわけではありません。あの拍手を聞きながら、続けてきてよかったと素直に思えました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














