「家賃いくら?ママ友なんだから教えてよ」家庭の噂を広めていたママ友。だが、すぐ後ろから本人の声がした瞬間
よその家のことを聞きたがるママ友
息子が幼稚園に通っていたころの話です。
同じクラスに、明るくて話しかけやすいママ友がいました。
ところが何人かで集まると、彼女はよその家庭のことを細かく聞きたがるのです。
ある日のお迎えのあと、入園したばかりの30代くらいの母親に声をかけていました。
「ねえ、おうちは賃貸?」
「はい、一応…」
母親が少し困ったように笑うと、ママ友はさらに続けました。
「家賃いくら?ママ友なんだから教えてよ」
「えっ…そこまで聞くんですか?」
戸惑いながらも、母親は最後には小さな声で答えていました。
私も少し前、夫の仕事や収入について何度も聞かれたことがあります。
仕事の種類だけ答え、収入については話しませんでした。
ところが数日後、別のママから声をかけられました。
「あなたのご主人の仕事、あの人から聞いたよ。お給料の話までしてたけど…」
私は驚きました。収入については答えていなかったからです。
そこで本人に、「私の家のこと、ほかの人には話さないでほしい」と伝えました。
するとママ友は少し驚いた顔をしたあと、笑って言いました。
「そんな大した話じゃないでしょ。気にしすぎだって」
その反応を見て、話された側が嫌がるかもしれないとは、あまり考えていないのだろうと感じました。
噂をしているすぐうしろに本人がいた
しばらくしたお迎えのあと、公園で母親が5人ほど集まって話していました。
ママ友は輪の真ん中にいて、私は端に立っていました。
そのすぐうしろのベンチには、以前家賃を聞かれていた母親が座り、子どもに水筒を渡していました。
ところがママ友は気づいていないようでした。
「ここだけの話ね。あそこの家、賃貸なんだって。家賃まで聞いたんだけど」
そのとき、うしろから声がしました。
「それ、私の話ですよね」
ママ友の言葉が止まりました。
母親は立ち上がると、静かに続けました。
「家賃のことを聞かれて答えたの、あなたに1度だけです。ほかの人には話してません」
輪の中がしんと静まりました。ママ友はゆっくり振り返りましたが、すぐには言葉が出てきません。
すると向かいにいたママも言いました。
「うちの話も、あなたから広がってたよね」
私も続けました。
「うちの夫のことも同じ。お給料の話なんて、私はしてないよ」
ママ友は何か言おうとしましたが、そのまま黙り込みました。そして、すべり台の近くにいた子どもの手を取り、公園を出ていきました。
それから私は、家のことを聞かれても詳しく答えないようになりました。周囲の母親たちも同じだったようで、少なくとも私の前では、彼女に家庭の詳しい話をする人を見かけなくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














