「手紙を3回も入れるほうが迷惑だ」夜9時以降の足音を訴えた私。だが、管理会社に相談した結果
お願いの手紙の翌朝、郵便受けに貼られていたもの
以前住んでいた集合住宅で、上の階に赤ちゃんのいる家族が越してきました。
やがてその子が大きくなると、夜遅くまで床を走るような音が、どすどすと天井から響くようになりました。
寝つきかけたところで目が覚めることも増え、寝不足が続きました。
そこで私は便せんに、「夜9時を過ぎたら、少し静かにしていただけると助かります」と短く書き、上の階の郵便受けに入れました。
それでも足音は変わらず、ひと月のあいだに同じようなお願いを3回入れました。
3回目の翌朝、1階にある私の郵便受けを見ると、白い紙がテープで貼られていました。
そこには太い字で、「手紙を入れるな」という内容が書かれていました。
数日後、階段で上の階の父親とすれ違ったため、私は思い切って足音のことを伝えました。
「夜の9時を過ぎたら、少しだけ静かにしてもらえませんか」
すると父親は、手すりをつかんだまま声を強めました。
「子どもが歩けば音はするんだよ。下が我慢するもんだろ」
そして続けて、
「手紙を3回も入れるほうが迷惑だ」
と言われました。
張り紙はその後も私の郵便受けに残ったままでした。前を通る住人が紙に目をやるたび、私は気まずくなり、郵便を取りに行く時間を人の少ない夜へずらすようになりました。
郵便受けの前で、管理会社の担当者が告げたこと
私は管理会社に電話し、足音だけでなく、郵便受けに張り紙をされていることも伝えました。
数日後の昼、40代くらいの女性の担当者が来て、上の階の父親にも1階まで下りてきてもらいました。
私は担当者の横に立ちました。
父親は私を見るなり舌打ちしました。
「またこの人ですか。子どもの音くらいで、いちいち呼び出さないでくださいよ」
担当者は、私の郵便受けに貼られた紙を示しました。
「お子さんの生活音がある程度出ることは分かります。ただ、ほかのお宅の郵便受けに張り紙をするのは、共用部分の規約上認められていません」
父親は一瞬、返す言葉が出ないように固まりました。
その後ろを住人が2人通り、張り紙と父親のほうを見ていました。
担当者はさらに、夜9時を過ぎてからの走る音について何度も相談が来ていることを伝えました。
「防音マットなら、管理組合から半額でご用意できます。床に敷いていただけますか」
父親は黙ったあと、小さく答えました。
「わかりましたよ」
「マットは明日お届けします」
担当者はそう伝え、手帳を閉じました。
その週のうちに上の階には厚いマットが敷かれ、夜に響いていた足音はずいぶん小さくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














