「冷蔵庫でも買ったの?」届いた収納ワゴンを見た妻。半年後、思わぬ使い道に妻が笑った理由
夜中の動画を見て、そのまま注文
半年ほど前の、平日の夜中のことです。30代の私は、居間のソファに寝ころびながら、携帯電話で動画を見ていました。
妻はすでに寝室で眠っていて、ソファのひじかけでは猫が気持ちよさそうに寝ています。
そのとき目に留まったのが、海外製の収納ワゴンを紹介する動画でした。
散らかった物を次々とワゴンに入れていくと、床も机の上もすっきり。ちょうど居間には、ソファの下に雑誌があり、机の上にも書類が積み重なっていました。
値段を見て少し迷ったものの、片付いた部屋を想像すると欲しくなってしまいました。
「これがあれば、うちも片付くかも」
そう思った私は、そのまま注文しました。
翌日の夕食中、向かいに座っていた妻にも報告しました。
「居間に置く収納ワゴン、買ったんだ。これでだいぶ片付くと思う」
「へえ。どのくらいの大きさなの?」
「動画だと、ちょうどよさそうだったよ」
そう答えたものの、実は商品の大きさを数字で確認していませんでした。そのことに気づいたのは、数日後です。
届いた箱を見て、ようやく気づいた
休みの日に届いた段ボールは、私の背丈ほどもありました。
玄関で箱を見た瞬間、思わず立ち止まります。想像していたより、ずっと大きかったのです。
なんとか居間まで運ぶと、妻も箱を見上げました。
「…冷蔵庫でも買ったの?」
「いや。これ、ワゴンのはずなんだけど……」
組み立てを始めると、休みの午後がほとんどつぶれました。
夕方になってようやく完成したワゴンを置いてみると、その存在感は想像以上でした。テレビの前まで場所を取り、落ち着いた色の家具が並ぶ居間では、あざやかな色もかなり目立ちます。
妻はしばらくワゴンを眺め、それから私の顔を見ました。
「片付けるための家具で、部屋がせまくなったね」
「…そうだね」
それしか返せませんでした。
半年後、片付いたのは別の場所でした
それから半年。ワゴンがわが家の物をきれいに収納しているかというと、そうでもありません。
今入っているのは、取りこんだばかりで、まだたたんでいない洗濯物。さらに、いちばん上の段は猫のお気に入りの昼寝場所になっています。
ゆうべも私は、ワゴンと壁のすき間を横歩きで通りながら、上の段で丸くなっている猫と目が合いました。
結局、すっきり片付いたのは部屋ではなく、猫の居場所だけだったようです。
洗濯物を取りに来た妻は、猫の頭をなでながら笑いました。
「まあ、この子のために買ったと思えば、安いものじゃない?」
そう言われて、私も苦笑いするしかありませんでした。
あれ以来、夜中に勢いで買い物をするのはやめています。少なくとも、商品の大きさだけは先に確認するようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














