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2026.10.19(Mon)

「腕はプロ級、工賃2万5千円ね」吊り棚を付け、主婦の私を見下す夫の友人。だが、私が棚に置いた物で言葉を失った

「腕はプロ級、工賃2万5千円ね」吊り棚を付け、主婦の私を見下す夫の友人。だが、私が棚に置いた物で言葉を失った

「腕はプロ級、工賃2万5千円ね」吊り棚を付け、主婦の私を見下す夫の友人。だが、私が棚に置いた物で言葉を失った

土曜の昼、新しい吊り棚の前で

夫の友人は、付けた吊り棚の工賃2万5千円を求めました

夫の友人は、付けた吊り棚の工賃2万5千円を求めました

夫の友人は、台所に立つなり、ダイニングの椅子に座る夫へ手のひらを差し出しました。

「腕はプロ級、工賃2万5千円ね。」

4月の土曜の昼、新築から約2年が経ったわが家です。

先週、夫の友人は『プロに頼めば5万円』と言って、台所の壁に吊り棚を付けてくれました。

事前に工賃は2万5千円と決めており、今日はその受け取りに来たのです。ついでに洗面所のタオル掛けも見てやると、作業用のエプロンを着け、工具箱を提げて来ました。

夫が財布を出しました。お金を渡す前に、と私はずっと気になっていたことを口にしました。

「カップが、勝手に左へ寄るんです。」

付けてもらった次の日から、カップを並べるたびに左へずれそうになり、まん中に安定して置けないのです。棚板がわずかに傾いているように感じていました。

友人は、主婦の私の置き方が雑だと見下しました

友人は、主婦の私の置き方が雑だと見下しました

夫の友人は、あきれたように肩をすくめました。

「カップ2つで、棚が下がるかよ。」

「主婦は昼寝ばかり。置き方が雑なんだ。」

私は家で、経理の事務の仕事をしています。

それでも夫の友人は、私を主婦と呼んで見下します。昼寝ばかりしているわけではありません。

友人は、棚は水平で、何度も測ったと言い切りました

友人は、棚は水平で、何度も測ったと言い切りました

夫の友人は両手を腰に当て、私の目を見て言い切りました。

「棚は水平。水準器で何度も測った。」

「この新築の家に、傾きなんてない。」

取り付けの日も、プロ以上だと胸を張っていた人です。

腕自慢の、夫の恩人

夫の恩人を前に、私は言い返す言葉をのみこみました

夫の恩人を前に、私は言い返す言葉をのみこみました

「傾いてたら、全部俺のせい。」

「工賃なしで、やり直すよ。」

さあ2万5千円、と夫の友人は、もう一度夫へ手のひらを出しました。

言い返す言葉は、のどまで来ていました。

けれど引っ越しの日、軽トラックを出して、丸一日荷物を運んでくれたのは夫の友人です。

夫はいまも、あの日の恩人と呼んでいます。夫の前で、その人と角を立てたくはありません。

私はうつむいて、両手を握りました。

友人の水準器を棚に置くと、泡は右の端に寄りました

友人の水準器を棚に置くと、泡は右の端に寄りました

床の工具箱の上から、私は夫の友人が持参した水準器を取りました。

透明な管を、灰色の細い台に載せた道具です。管の中には、黄緑の液と泡がひとつ。それを棚板の手前のふちに、そっと横にして置きます。

「水平なら、泡はまん中に来ます。」

泡は、すうっと右へ流れ、管の右の端に張りついて止まりました。

棚の右が高いのです。カップが左へずれそうになっていた理由は、ここにありました。

夫の友人は棚を見上げたまま、眉間にしわを寄せました。

友人は、差し出した手をエプロンのポケットに押し込みました

友人は、差し出した手をエプロンのポケットに押し込みました

「この家の床が、傾いてるんだよ!」

「床は引き渡しの時に測ってあります。」

2年前の引き渡しの日、床の傾きは業者さんに確認してもらっていました。もちろん、それだけで今の床の状態まで証明できるわけではありません。しかし、壁に取り付けられた棚が水平でないことは、水準器ではっきりしています。棚に載せていたのも、付けてもらった日からカップ2つだけです。

『来週の土曜に、工賃なしでお願いします』と私が言うと、夫は財布を開かないままテーブルに置き、その上に手をのせました。最初に約束した工賃は、棚をきちんと直してもらってから支払うことにしました。

夫の友人は、差し出していた手のひらを、そのままエプロンのポケットに押し込みました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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