
になにの公式YouTubeチャンネル(@になに)より引用
になに、心の葛藤と"本当の自分"
5月24日、登録者数93万人を誇る女性YouTuber「になに」さんが「初めて動画が撮れなくなって休止してました。全て話します。」と題した動画を公開しました。
およそ1カ月ぶりの投稿となった今回の動画で、になにさんは「マジで久しぶりです」と挨拶しつつ、「安心してください、元気にはちゃんとしてました」と視聴者に呼びかけました。
この1カ月間、動画を撮ることができなかった理由について、「7年やってきて初めて動画が撮れなくなってたんですよね」と切り出し、その背景には「自分が誰かわかんなくなっちゃってた」という深い悩みがあったことを明かします。現在もその状態は続いているとしながらも、「でももうそれが私なんだなって思うようになっている」と心境の変化を語りました。
になにさんは18歳から25歳の現在まで「になに」として活動を続ける一方で、本名である「岩永みなみ」との間にギャップを感じ、「になに」は高く評価される一方、「岩永みなみ」は「未熟なまま置いていかれている」という感覚を持ち続けてきたといいます。昨年8月に本名を公開した際にも同様の葛藤を吐露していましたが、「今もその気持ちは変わっていない」と明かしました。
知名度が上がる中で「過剰に持ち上げられる」と感じるようになり、「この人たちは誰に向かって話してるの?」という違和感を抱えるようになったというになにさん。自己評価が低く、自分が評価されていると受け止められず、「私の体を借りて誰かが勝手に何かをしてる感じだった」と語ります。そして、「岩永みなみ」として存在を感じられたのは、唯一「否定されたとき」だったとし、「炎上しているときが嬉しかった」と複雑な胸の内を明かしました。
になにさんは「になに」とは「ずっとなりたかったけどなれなかった理想の人間を演じている存在」だと語り、人気者として認識される現実を「夢だった」と認めつつも、たどり着いた先にあったのは「虚無感と離人感だった」と振り返りました。「めっちゃ人生じゃん、皮肉〜」と自虐を交えて語る場面もありました。
それでも活動を続ける理由について、「『になに』として生きられなくなったときのほうが辛いから」と説明。動画が撮れなかった期間も、「になに」やYouTube、視聴者のことばかりを考えていたと語り、「私が『になに』として生きる意味も『岩永みなみ』として生きる意味も全部一緒ってことです」と結論づけました。
最後には「今後も私に生きる意味をください」と視聴者に呼びかけ、再スタートへの意欲をにじませました。
動画のコメント欄には、「休憩しなきゃいけない時に休憩できるお前、1番かっこいいよ」「もう少し動画あげずに自分のことで悩んでいいんじゃね」「普通に長期休暇していいんじゃね。無理する必要ないし」など、優しい声が多く寄せられています。