
「ミッキー邪魔」発言がネットをざわつかせた理由
「ミッキー邪魔」――。
このフレーズがSNS上でトレンド入りしたのは、2025年6月下旬のこと。ディズニーランドのパレード中に人気バンド・ミセスグリーンアップルが登場した際、ごく一部のファンが放ったこの言葉が、思わぬ炎上騒ぎへと発展しました。
事の発端は、ミセス・グリーン・アップルとディズニーキャラクターが共演したスペシャルパレードでのひと幕。ミッキーマウスのフロートとミセスのパフォーマンスが重なった場面で、観覧者の一部から「ミッキーが邪魔で見えない」といった声があがり、それをそのまま「ミッキー邪魔」と発言・投稿した人が現れたのです。
キャラクター侮辱?ファン同士の溝が表面化
この投稿が拡散されるや否や、ディズニーファンからは怒りの声が殺到。
「ミッキーに“邪魔”はないでしょ」
「夢の国で何言ってんの…」
「コラボしてくれたのに失礼すぎる」
一方、ミセスのファンの中にも、「同じファンとして恥ずかしい」「一部の人が全体のイメージを壊すのは本当にやめて」と冷静なコメントが多数寄せられました。
つまり、「誰のファンが悪い」というより、“推しを最優先するあまりに視野が狭くなった一部の言動”が、全体を巻き込んだ炎上につながったのです。
ファンの熱量が招く“すれ違い”
ディズニーの象徴とも言えるミッキーマウスを「邪魔」と表現してしまったことは、ファンにとっては非常にセンシティブな問題。ましてや夢の国という空間の中で、誰かの“推し活”が、別のファンの“大切な存在”を踏みにじるかのように映ってしまったことが、今回の火種になりました。
また、「たった一言」が拡散される時代だからこそ、ファン同士のトラブルは加速しやすく、当事者以外の人々にも余波が及びます。
推しへの愛こそ、周囲への配慮に変えて
今回の件は、ミセス・グリーン・アップルにも、ミッキーにも、そして大半のファンにも非があったわけではありません。ただ、「自分の“好き”を通すために、誰かの“好き”を踏みにじっていないか?」という視点を持つことの大切さを、私たちに問いかける出来事だったのではないでしょうか。
パレードという祝祭の空間で、すべての人が笑顔になれるように。
推しを応援するその熱意が、他者への思いやりと両立できますように。