
【キングダム×歴史】信、嬴政、王騎…実在した!?
2026年夏、山﨑賢人主演の映画『キングダム』最新作が劇場公開決定!
ビジュアルには「思いを受け止め、前へ」というコピーと、剣を構える信(しん)の姿。
長年にわたり日本で絶大な人気を誇るこの物語は、中国の「春秋戦国時代」を舞台に描かれた壮大な歴史ロマンです。
では実際に、キングダムの登場人物たちはどこまで史実をもとにしているのか?
ここでは、作品のキーパーソンたちと、リアル中国史を照らし合わせながら解説していきます。
信(しん)=李信(りしん)将軍がモデル!
キングダムの主人公・信は、史実上では「李信」という実在の将軍がモデル。
秦王・嬴政(後の始皇帝)に仕え、若くして将軍となった実力派の人物です。
史実によれば、信は蒙恬(もうてん)・王翦(おうせん)と並び称された将才であり、紀元前223年ごろには楚との戦いで軍を率いています。
ただし、作中のような"下僕出身"や"漂との出会い"は創作で、人物像はかなり脚色されていると考えられます。
嬴政(えいせい)=後の始皇帝!史実でも超重要人物
嬴政は、史実でも秦の王であり、後に中国史上初の「皇帝」=始皇帝となる人物。
彼は、紀元前221年に中華統一を成し遂げ、中央集権体制を築いたことで知られています。
キングダムでも描かれる通り、即位当初は政敵や内乱に苦しみますが、法治国家建設に邁進。
作中の「呂不韋」や「嫪毐(ろうあい)」との政争も史実に存在し、かなり忠実に描かれている部分です。
王騎(おうき)=実在の人物?謎多きキャラ
王騎はカリスマ的な“武の化身”として描かれていますが、史実で「王騎」という将軍がいた記録は非常に少なく、
おそらくモデルとなったのは同時代の名将「王齕(おうこつ)」と考えられています。
王齕は秦の武将として楚を攻めた記録があり、信と同時期に活躍した人物。
"王騎のような圧倒的強者"は、複数の史実将軍をミックスして創られたキャラクターと言えるでしょう。
政争・戦争・外交…春秋戦国時代のリアルとは?
物語の舞台である「春秋戦国時代」(紀元前770年〜221年)は、中国が「周王朝の弱体化」によって群雄割拠の混乱期に突入した時代。
戦国時代に入ると、秦・楚・斉・燕・韓・魏・趙の"戦国七雄"が覇権を競い合い、まさにキングダムそのものの世界です。
・“合従軍”のような対秦包囲網
・内部クーデターや王族の暗殺
・有能な策士たちによる知略バトル
など、史実もスリリングな展開の連続で、まさにフィクション顔負けのドラマが繰り広げられていました。
まとめ:「キングダム」は歴史に学べるエンタメ!
『キングダム』は、フィクションとしての演出を加えつつも、秦の統一に向けたリアルな史実をなぞる“教育的エンタメ”とも言える作品。
信や嬴政のように「本当にいた人物」がベースになっているからこそ、彼らの成長やドラマにより深みが生まれています。
2026年夏の映画公開を前に、原作を再読するもよし、春秋戦国時代をちょっとだけ学んでみるもよし。
"史実と物語の交差点"から見えてくる、新しいキングダムの楽しみ方がきっとあるはずです。