
7月21日は日本三景の日
江戸時代の儒学者・林春斎が選んだ「日本三景」。
それは、日本の自然美と文化が融合した三つの景勝地──松島(宮城)・天橋立(京都)・宮島(広島)を指します。
この三景をたたえる「日本三景の日」が、毎年7月21日です。
今回は、それぞれの絶景が持つ物語と、訪れたくなる魅力をたっぷりご紹介します。
宮城県・松島
見どころ
松島湾には、松が生い茂る260を超える小島が点在。
その風景は「波のお庭」とも称され、季節や天気によって表情を変えます。
朝もやの中に浮かぶ島々、夕陽で黄金色に染まる海面──その瞬間ごとに、絵画のような美しさです。
歴史・文化
かつて奥州の覇者・伊達政宗が愛した景勝地。
・瑞巌寺(ずいがんじ):伊達家の菩提寺で、国宝にも指定される格式高い禅寺。
・五大堂:松島のシンボル的建造物。朱塗りの橋の先に立ち、海と調和した景観が印象的です。
楽しみ方
遊覧船で湾内を巡るクルーズ体験(カモメと戯れることも)
展望スポット「西行戻しの松公園」「双観山」「多聞山」などで全景を満喫
京都府・天橋立
見どころ
全長約3.6km、文珠と府中を結ぶ砂州に約8000本の松が生い茂る、まるで絵巻物のような風景。
「股のぞき」で逆さに見ると、まるで空に浮かぶ橋のように見えることから「天橋立」の名がつきました。
歴史・文化
智恩寺(ちおんじ):学問の神様・文殊菩薩を祀り、受験生にも人気のスポット。
元伊勢 籠神社(もといせこのじんじゃ):伊勢神宮の元宮とも言われる格式ある神社。
楽しみ方
笠松公園や傘松公園の展望台から「昇龍観」「飛龍観」とも呼ばれる絶景を望む
レンタサイクルや観光船で砂州を巡るのもおすすめ
広島県・宮島|海に浮かぶ神域「厳島神社」と大自然
広島県・宮島
見どころ
満潮時にはまるで海に浮かんでいるように見える大鳥居と社殿群。
1996年には世界遺産にも登録された、まさに日本を代表する風景です。
歴史・文化
厳島神社:平安時代に平清盛が信仰し、社殿を大規模に造営。
朱塗りの回廊が海の上に続き、潮の満ち引きによって姿を変える神秘的な光景が訪れる人を魅了します。
宮島は島全体が神聖な存在とされ、「神の島」とも呼ばれています。鹿が多く生息しているのも特徴的。
楽しみ方
弥山(みせん)登山:パワースポットとして人気。展望台からは瀬戸内海が一望できます。
もみじ饅頭の食べ歩き、牡蠣や穴子飯などのご当地グルメも見逃せません。
まとめ|"三つの絶景"で、心をリセット
7月21日の「日本三景の日」にあわせて、
あなたも日本の自然と歴史が織りなす絶景に触れてみませんか?
海に点在する神秘の島々「松島」
天空に架かる砂の橋「天橋立」
神が宿る海上神殿「宮島」
旅の計画に、日本三景を加えてみるのもおすすめです。