無印良品の公式サイトより引用
無印良品のレトルト食品の中でも、手軽に世界の味が楽しめると根強い人気を誇る「ごはんにかける」シリーズ。
カレーやルーロー飯といったスター選手が並ぶ中、ひときわ評価が分かれる、ある意味“問題作”とも言える商品があるのをご存知でしょうか。
その名は「ごはんにかける サムゲタン」。
韓国の優しい薬膳料理をお手本にした、体に良さそうなこの一品。
しかし、その口コミを調査すると、「めちゃくちゃ美味しい!」という絶賛の声と、「味がしなくて食べるのが苦痛だった…」という酷評が入り乱れる、まさにカオスな状況が繰り広げられていたのです。
さらに、調査を進めると「そもそも、ごはんにかけない方が美味しい」という、商品の存在意義を揺るがす衝撃的な声も多数発見。
一体、この350円のサムゲタンの実力はどうなっているのか?500件以上の口コミから、その正体に迫ります。
人気の理由①:夏バテ・風邪の救世主。一家に一袋の“常備薬”としての価値
まず、この商品がなぜ多くの人にリピートされているのか。
その最大の理由は、日常的に食べるグルメとしてではなく、「体調が優れない時のお守り」としての絶大な信頼感にありました。
「食欲がない日や朝ごはんにもぴったり。優しい味わいで美味しいです。」
「体を温めたい時などに食べます。私は薄味が好きなので、この参鶏湯がとても口に合います。」
「風邪を引いた時などに食べようと思います。」
夏の暑さで食欲がない時、エアコンで体が冷えた時、そして風邪気味で弱っている時。
そんな「いざという時」のために、この商品を家にストックしているという声が非常に多く見られました。
鶏の旨みが溶け込んだ優しいスープは、弱った心と体にじんわりと染み渡るようです。
美味しさ以上に、この「安心感」こそが、この商品の最大の価値なのかもしれません。
【衝撃の事実】「ごはんにかけない方がウマい」という逆説的食べ方のススメ
今回の口コミ調査で、多く見られた意外な発見。
それは、商品名を根底から覆す、驚くべき食べ方の提案でした。
「ご飯にかけずにそのまま食べた方が美味しいと思いました。」
「私は、ごはん無しでそのまま食べてます(笑)」
「もち麦が入っているのでご飯にかけずそのままでも満足感があるなと思いました。」
そう、多くの愛用者が「ごはんにかけない」という選択をしていたのです。 その理由は、たっぷりと入った「もち麦」。
プチプチとした食感のもち麦がご飯代わりになるため、これ一袋で具沢山スープとして十分に成立するというのです。
むしろ、「具のもち麦とごはんが喧嘩して食べづらい」という声もあり、この逆説的な食べ方こそが、この商品のポテンシャルを最大限に引き出す鍵なのかもしれません。
【賛否両論】「味が薄い vs 実は濃い」大論争勃発。あなたの舌はどっち?
この商品の口コミで、最も評価が真っ二つに割れていたのが「味の濃さ」です。
「味が薄すぎる」派の悲痛な叫び
「味があっさりしすぎていて、物足りませんでした。」
「塩っけ皆無。ごはんにかけて食べましたが全く塩っ気がなくて食べるのが苦痛でした…(職場だったので調味料なくて…泣)」
このように、「味がしない」とまで感じる人がいる一方で、全く逆の意見も。
「いや、むしろ濃い」派の意見
「濃いっておっしゃってる方いてびっくり!!」
「薄味派の私には濃いめの味付けに感じるので、120〜130gの白米で食べてます。」
同じ商品を食べているはずなのに、なぜここまで評価が分かれるのか。これは非常に興味深い現象です。
もしかしたら、「塩で味付け加減してフウフウしながら食べると元気が出てきそうです♪」という口コミにヒントがあるのかもしれません。
ベースはあくまで素材の味を生かした優しい味付け。だからこそ、自分の好みに合わせて塩やごま油を少し足すといった「味変」の余白が残されている、と捉えることもできそうです。
「ニンニクが強すぎ」「汁が足りない」…“じゃない方”の正直な声
味の濃さ以外にも、「ニンニク風味が強烈すぎて、参鶏湯本来の味わいが感じられず台無しでした」という、香味のバランスへの厳しい指摘や、「ご飯にかけるとすぐ吸っちゃって汁っけが無くなるのが早いのが個人的に惜しいです笑」という、スープの量に関する声もありました。
まとめ:これは、あなたの“余白”を試す一品かもしれない
調査の結果、無印良品の「ごはんにかける サムゲタン」は、①体調不良時の“お守り”として絶大な信頼を得ている一方で、②その「優しい味付け」を巡って賛否両論の嵐が吹き荒れる、非常に個性的で、奥深い商品であることがわかりました。
そして、多くの愛用者がたどり着いた結論は、「ごはんにかけずに、スープとして楽しむ」という、商品名へのある種の“裏切り”とも言える食べ方でした。
万人受けする優等生ではありません。しかし、その優しい味わいと、自分好みに育てていく「余白」は、あなたの弱った心と体に、そっと寄り添ってくれるはず。まずはスープとして一口、試してみてはいかがでしょうか。