
街を歩けば必ず見かけると言っても過言ではないほど、近年のスニーカーシーンを席巻している、アディダスの「サンバ」。
その人気は凄まじく、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」では、お気に入り登録者数が30万人を突破。
しかし、その華やかな人気の裏で、購入者たちから“ある悲鳴”にも似た口コミが殺到していることをご存知でしょうか。
「可愛い」という絶賛と、「痛い」という悲痛な叫び。
この二つの相反する声から、サンバが持つ“魔性”とも言える魅力の正体に迫ります。
「なににでも合うので一生履いてます!」誰もが認める“圧倒的な万能力”
まず、なぜ人々がこのスニーカーに熱狂するのか。
その理由は、言うまでもなく、その完成されたデザインにあります。
「なににでも合うので一生履いてます!」
「一足持っておきたい、名品スニーカー。サンバOGはずっと気になっていて、ついに購入しました。(中略)どんなコーデにもなじみ、カジュアルにもモードにも合わせやすい万能カラーです。」
70年以上の歴史を持つクラシックなデザインは、流行り廃りがなく、どんな服装にも不思議と馴染んでしまいます。
デニムやカーゴパンツといったカジュアルスタイルはもちろん、スカートやスラックスと合わせたきれいめスタイルの“外し”としても完璧に機能する。
この圧倒的なまでの「万能力」が、「履くだけでこなれて見える」と、おしゃれな人々の心を鷲掴みにしているのです。
「かかとが血だらけに…」口コミで報告が多発する靴擦れの恐怖
しかし、その美しいデザインと引き換えに、多くの人が過酷な“試練”を経験していました。
口コミで最も多く、そして最も切実に訴えられていたのが、壮絶な「靴擦れ」問題です。
「履き始めはかかとが当たって血が出まくりで絆創膏を貼って吐くことをお勧めします!慣れると平気です!」
「かわい。最初なれるまでめっちゃかかとが靴擦れしてやばかった!数ヶ月経ったけどかかとの傷がぜんぜん治らないよーえーん(;;)」
「旅行で使いましたが、痛すぎてずっとかかとを踏んで履きました」という声もあり、楽しいはずの時間を台無しにしかねないほどの激痛であることが伺えます。
これには思わず「なんでこんなに人気なんでしょうか」と、素朴な疑問を投げかけるユーザーも。
“痛み”の向こう側へ。愛用者たちが編み出した「サンバ攻略法」
では、愛用者たちはこの激痛にただ耐えているだけなのでしょうか。
いいえ、彼らは痛みを乗り越え、サンバを最高の相棒にするための様々な「攻略法」を編み出していました。
攻略法①:絆創膏・厚手の靴下は“儀式”
「慣れるまでは厚手の靴下を履くか絆創膏で対応」「事前に絆創膏貼っとくとかくるぶしより長い靴下履くとかしたほうがぜーーったい良いです!」と、多くの経験者が履き始めの“武装”の重要性を説いています。
攻略法②:文明の利器「インソール」に頼る
「初めて履いたら後ろの足首が靴のでっぱり部分に当たってひどく靴擦れしました!!でも100均で買ったジェルタイプの中敷を引いたら解消されました!!結果オーライ!!」という声も。
安価なジェルパッド一つで、劇的に改善されるケースもあるようです。
攻略法③:サイズ選びは慎重に
「横が小さめなので普段サイズより0.5上げてピッタリ」という声がある一方、「ほかのadidasのスニーカーよりもワンサイズ大きく感じます」という声も。足の形によってフィット感が大きく異なるため、可能な限り試着してからの購入が賢明と言えるでしょう。
まとめ
アディダス「サンバ」がこれほどまでに人を惹きつける魔性の理由。
それは、「激しい靴擦れという“試練”を乗り越えてでも手に入れたい、圧倒的なデザイン性」にありました。
それは、快適さだけを求める人には向かない、まさに「オシャレは我慢」を体現した一足。
履き始めの痛みは、多くの人が経験する通過儀礼であり、様々な対策を駆使してそれを乗り越えた者だけが、最高の相棒としてサンバを履きこなせるのかもしれません。
あなたはこの“試練”に挑む覚悟がありますか?その先には、どんな服にも合う最高のスタイルが待っています。