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2025.12.17(Wed)

「花見の場所取りは、新人の仕事だ」と徹夜させた課長。当日、私がブルーシートごと消えたワケ【短編小説】

「花見の場所取りは、新人の仕事だ」と徹夜させた課長。当日、私がブルーシートごと消えたワケ【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

「新人の登竜門」という名のパワハラ

私が勤める会社では、毎年春になると部署対抗の「お花見ランチ会」が開催されます。

本来なら楽しい行事のはずですが、新人の私にとっては悪夢でしかありませんでした。

なぜなら、古い体質の課長が

「花見の場所取りは新人の仕事だ。一等地を確保するために前日から泊まり込め」

と命令してきたからです。

「いいか、あの大きな枝垂れ桜の下だぞ。あそこを取れないなら、会社に来なくていいからな」

そう脅され、私はまだ肌寒い3月の夜、一人で公園へ向かいました。

手渡されたのは、会社備品の大きなブルーシートだけ。

カイロを体に貼り付け、寒さに震えながら朝を待ちました。 深夜2時、3時……。

手足の感覚がなくなりかけた頃、私のスマホが鳴りました。

誤爆LINEが招いた「ストライキ」

通知を見ると、課長からのLINEでした。

『今、新人に場所取りさせてるんだけどさ(笑) 俺は家でぬくぬく寝てるわ、俺らの時代は当たり前だったよな!』

……どうやら、同期の友人に送るつもりが、間違えて部署のグループLINEに送ってしまったようです。

その文面を見た瞬間、私の中で張り詰めていた糸が「プツン」と切れました。

私は会社のために、こんな理不尽な人のために、風邪を引く覚悟で耐えていたのが馬鹿らしくなったのです。

「……帰ろう」

私は広げていた巨大なブルーシートを丁寧に畳みました。

そして、そのシートを抱えたまま、始発の電車に乗って家に帰りました。

このシートがないと、他の誰も場所を取ることができません。

数時間後、課長から鬼のような形相で電話がかかってきました。

「おい! どこにいるんだ! みんな集まったのに、お前もシートもないじゃないか! 桜の下は他の客に取られてるぞ!」

私は自宅のベッドの中から、冷静に答えました。

「え? 昨夜の『俺らの時代は当たり前だったよな!』というLINEを見ましたよ。自分たちの時も大変だったことを、部下にもやらせるなんて…私が凍えながら場所取りをする義理はないと思って帰りました。シートは私が預かっていますので、連休明けにお返ししますね」

「は? な、なんのことだ……あ!」

そこでようやく自分の誤爆に気づいた課長。

結局、食事を広げる場所もなく、立ったままオニギリを食べる羽目になった課長は、部下たちから白い目で見られたそうです。

私はその後、その部署を異動しましたが、春が来るたびにあの時のスカッとした気分を思い出します。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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