田中真紀子氏が「ミヤネ屋」で語った高市内閣への危機感と外交のあり方
12月25日に放送された日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に、元外相の田中真紀子氏が生出演しました。番組では発足から2カ月が経過した高市早苗政権の特集が組まれ、田中氏は冒頭から自身の考えを忌憚なく披露しています。現在の内閣支持率の高さに対し、世間の反応に驚きを隠せない様子で、一般の方々の現状認識についても率直な疑問を投げかける場面がありました。
特に田中氏が強い懸念を示したのは、中国側から猛烈な反発を招いている高市総理の台湾に関する発言です。かつて外務大臣として外交の最前線に立った経験から、田中氏は一国のリーダーとしての言葉の重みや影響力が世界に波及することを十分に理解できていないのではないかと厳しく指摘しました。1972年の日中共同声明という歴史的背景を踏まえた外交の基本に立ち返るべきだと、政治家としての資質を問う姿勢を鮮明にしています。
SNS上では、この放送直後から視聴者の間で大きな議論が巻き起こりました。
「真紀子さんの言葉は重みが違う。外交の危うさをズバッと言ってくれてスッキリした」
「オバチャン呼ばわりは流石に驚いたけれど、今の政治に足りない緊張感を思い出させてくれる」
といった反応が見られます。一方で、
「あまりに批判的すぎて今の時代には少し刺激が強すぎるかもしれない」
という戸惑いの意見も上がり、田中氏の「真紀子節」が多くの人の心を揺さぶったことが伺えます。
田中氏は、悪化した日中関係の修復についても、官僚任せにするのではなく総理自身が早急に動くべきだったと主張しました。対応の遅れを指摘し、仲間となる議員やブレーンの少なさを危惧する中で、高市氏が総理の座を目指したこと自体にも独自の見解を述べています。その語り口はまさにエンジンがかかったような勢いで、視聴者に対しても日本の外交が置かれている厳しい現状を突きつける内容となりました。
今回の出演で見せた田中氏の姿は、単なる批判を超えて、政治家が背負うべき責任の重さを改めて問い直す機会となったのではないでしょうか。
SNSでの賛否両論を含め、多くの人々が現在の政権運営に対して「自分ならどう考えるか」を深めるきっかけになったことは間違いありません。














