菅直人元首相の現在を妻・伸子さんが告白
2011年の東日本大震災という未曾有の国難に対し、内閣総理大臣として最前線で指揮を執った菅直人氏。かつて「イラ菅」とも呼ばれ、官僚機構や東電を相手に激しい議論を戦わせてきた彼が、現在、認知症を患い「要介護3」の認定を受けていることが明らかになりました。
長年、菅氏と交流を続けてきたジャーナリストの及川健二氏が、東京・多摩地域にある菅氏の自宅を訪問しました。そこで目にしたのは、杖をつきながらも穏やかな笑みを浮かべ、抹茶や羊かんを楽しむ菅氏の姿でした。及川氏が訪れた際、菅氏はかつて自身が政治の世界へ導いた市川房枝氏の功績について「87歳まで任期をまっとうしたんだ。すごいだろう?」と誇らしげに語るなど、政治家としての原点については今も鮮明な記憶をのぞかせていたといいます。
しかし、生活の現実は厳しく、伸子夫人は「じつは、菅は要介護3で認知症が始まって……」と、2025年7月に足を骨折して入院していたことや、現在は日常生活において全面的な介護が必要な状態であることを告白しました。2026年、東日本大震災から15年という節目を迎え、多くのメディアから取材依頼が届いているものの、夫人は「菅はもう何も覚えていないから、それが困っちゃって……」と、当時の記憶が失われている現状を率直に明かしています。
このニュースに対し、SNS上ではかつての菅氏を知る人々から多くの声が寄せられています。
「薬害エイズ問題の時に厚生省に切り込んだ姿は忘れない。今はどうか穏やかに過ごしてほしい」
という感謝の声や、
「あの震災の夜、撤退を止めた決断がなければ今の東日本はなかったかもしれない。本当にお疲れ様でした」
といった、当時の功績を改めて評価するコメントが相次いでいます。
また、
「涅槃に入ったという伸子夫人の言葉に救われる。元首相であっても、老いと向き合う家族の苦労と愛情は同じだと感じた」
「震災の記憶がないというのは切ないが、それだけ過酷な日々を背負ってきた証なのかもしれない」
という反応も多く見られました。
常に闘う姿勢を崩さなかった政治家が、すべてを手放し、家族に見守られながら「涅槃」のような穏やかな境地にあるというお話には、胸に迫るものがあります。














