tend Editorial Team

2026.02.05(Thu)

「もう少し効率を意識してできんかね?」とスタッフを煽る上司。だが、私たちが見せた行動に度肝を抜いたワケ

「もう少し効率を意識してできんかね?」とスタッフを煽る上司。だが、私たちが見せた行動に度肝を抜いたワケ

「能ある鷹」は爪を隠す?データ入力バイトでの痛快な逆転劇

これは私が以前、短期のデータ入力のアルバイトをしていた時の話。

仕事内容は至ってシンプル。

渡されたデータをひたすらパソコンに打ち込んでいく、単純作業の繰り返しです。

当時の私は、「短期間でガッツリ稼ごう!」とやる気満々。

「効率重視、スピード命!」

そう自分に言い聞かせ、初日からトップギアで作業を開始しました。

フロアに響く自分のタイピング音。

「よし、この調子ならかなりの量を処理できるはず」

そう思ってふと一息つき、周囲を見渡した時のこと。

そこに広がっていたのは、予想外の光景でした。

周りのスタッフたちの手元を見ると、決して不慣れなわけではありません。

むしろ指の動きは滑らかで、ベテランの風格さえ漂っています。

それなのに、なぜか皆、あくびが出そうなほどのんびりとキーを叩いているのです。

「(なんで? 皆もっと速く打てるはずなのに……)」

私が不思議そうにキョロキョロしていたからでしょうか。

隣の席の女性が、私の視線に気づいて小さく手招きをしました。

「あのね、そんなに必死に多くこなしても、ゆっくりやっても……支給額は同じだよ?」

なるほど、そういうことか。

時給制の仕事において、個人の処理数は給料に反映されません。

皆、そう割り切って「省エネモード」で働いていたのです。

私は完全に「空気を読んでいない張り切り屋」だったというわけ。

事情を悟った私は、即座に方針転換。

フロア全体を包む、なんとも平和で気だるげな空気。

ところが、そんな安息の時間は長く続きませんでした。

上司の煽り

私たちの様子を監視していた上司が、フロアに現れたのです。

全体を見渡すと、少し焦れた様子でパンパンと手を叩きました。

「あー、皆さんお疲れ様。ちょっと進みが遅過ぎないか?時給払ってるんだから、もう少し効率を意識してできんかね?」

その言葉が、合図でした。

私を含め、その場にいた全員の背中に、見えないスイッチが入った瞬間です。

まるで皆の心が一つになったかのような一体感。

それまで「ポチ……ポチ……」だった静かな部屋が、一瞬にして戦場のような爆音に包まれました。

指が見えないほどの猛烈なブラインドタッチ。

さっきまでの数倍、いや十倍以上の速さでデータを叩き込んでいきます。

私たち全員、「本気を出せば誰よりも速い」というプライドを持つ猛者たちだったのです。

その劇的な変化に一番驚いたのは、他でもない上司でした。

口をあんぐりと開け、あまりの音とスピードに圧倒されて立ち尽くしています。

「えっ……す、すごい……。や、やればできるじゃん……」

震える声でそう呟く上司。

その驚愕の表情を横目で見ながら、私たちは皆、超高速でキーボードを叩きつつ心の中でこうツッコミを入れていました。

「(当たり前だろー!!)」

上司の度肝を抜いたあの瞬間の爽快感。

今でも思い出すとスカッとする、懐かしい仕事の思い出です。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.02.05(Thu)

「あら、やっぱり味が薄いわねぇ」と私の作った料理に嫌味を言う義母。だが、夫の正論をうけ、義母の表情が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.02.05(Thu)

「絶対に逃がさない」付き合ったはずの彼がマッチングアプリを消していなかった。許せなかった私がとった仕返しとは?
tend Editorial Team

NEW 2026.02.05(Thu)

「この間の人事評価で昇進が決まったの」と10年以上の友人に報告。だが、友人の心無い一言が友情を壊した
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.01.19(Mon)

「人の上に立つ人ではない」「トップとしての責任感に欠けてる」と厳しい声も。横浜市・山中竹春市長がパワハラ疑惑を認め謝罪
tend Editorial Team

2025.12.18(Thu)

「別れた方が健康になる」「さすがに同情する」と心配の声も。SNSで離婚を宣言した・室井佑月、夫・米山隆一氏のSNS活動に...
tend Editorial Team

2025.08.31(Sun)

黒沢年雄、思い出の老舗うなぎ店に「もう行く事もない」と訣別宣言!「マンションの特別食の方が旨い」とバッサリ
tend Editorial Team