「ドンドン、ドンドン」上の階から聞こえる謎の振動音。違和感を感じポストを見た結果、背筋が凍った
謎の振動音
これは僕が学生だった頃の話。
とあるアパートでの奇妙な体験です。
当時住んでいたのは、4階建てアパートの3階。
学生向けの安物件で、壁が薄いのは覚悟の上での入居でした。
しかし引っ越して早々、悩まされることになったのが「謎の振動音」。
「ドンドン、ドンドン」
真上の4階から響く、床に何かを叩きつけるような鈍い音。
それも決まって、朝と夜の二回。
最初は「引っ越しの荷解きかな?」と楽観視していました。
「まあ、お互い様だしな」そう自分に言い聞かせ、気にしないように努める毎日。
しかし、一週間経っても一ヶ月経っても止まない音。
大学へ行く支度をする朝、
「ドンドン」。
バイトから帰って一息つく夜、「ドンドン」。
「いや、さすがにおかしくないか?」
「毎日毎日、一体何をやってるんだよ…」
足音にしては重すぎるし、物を落とすにしては頻度が高すぎる。
騒音へのイライラよりも、「どんな人が住んでいるんだろう?」という不信感。
「文句のひとつでも言いに行こうか…いや、でも変な人だったら怖いしな」
まずは相手を知ることから始めようと、1階にある集合ポストを確認しに行きました。
「えっと、僕の部屋が30X号室だから、真上は40X号室か…」
その部屋のポストを見つけた瞬間、覚えた違和感。
名前のプレートがないどころか、チラシすら入っておらず、投函口がテープで塞がれた状態。
明らかに人が住んでいる形跡がありません。
「あれ? 使われてないのか?」
そこでふと、ある事実に思い当たりました。
「そういえば、あの部屋の電気がついてるところ、見たことないぞ…」
夜遅くに帰宅しアパートを見上げても、自分の部屋の真上は常に真っ暗。
遮光カーテンなどではない、人の気配が完全に消えた暗闇。
「まさか…な」
物件情報を見ると
嫌な予感を打ち消すように、その場でスマホを取り出し物件情報を検索。
不動産屋のサイトにある、このアパートの空室状況。
震える指でスクロールし、4階の情報を確認した時、背筋が凍りつきました。
『40X号室:即入居可(空室)』
画面にはっきりと躍る文字。
「え、嘘だろ…?」
「じゃあ、毎朝毎晩聞こえてくるあの音は…誰が出してるんだよ…」
ポストは封鎖、部屋は闇、サイトでは募集中。
間違いなく、僕の真上は「空き部屋」。
それなのに、その日の夜も頭上からは変わらず響く音。
「ドンドン」
「誰かいるはずがないのに…」
天井を見上げながら、ただ震えるだけの夜。
結局、更新を待たずに逃げるように退去しました。
あの部屋に「何」がいたのか、今でも謎のままです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














