「お家に行きたーい」電車の優先席でいちゃつくカップル。だが、隣に座っていた乗客の行動で思わず逃げ出した
優先席でいちゃつくカップル
仕事終わりの帰宅ラッシュ。
満員電車に揺られ、吊り革を握る手も重く感じる毎日です。
「あーあ、今日も座れない。足もパンパンだし、疲れたなぁ……」
通勤に使うこの路線、帰宅時間帯に座れるなんて、1年に数回あるかないかの奇跡。
今日もぐったりしながら車内を見渡すと、優先席には信じられない光景が。
「でさー、その時部長がマジでウケる顔しててさ!」
「えー、やばっ!それでそれで?」
「俺も笑いこらえるの必死だったんだよねー!」
優先席に堂々と陣取り、大きな声で笑い合う、どう見ても健康そうな社会人のカップル。
周囲には疲れ切って立つ乗客が大勢いるのに、全く気にも留めない様子です。
(社会人にもなって、優先席であの騒ぎっぷり。非常識なカップルだな……)
眉をひそめて周りを見ると、他の乗客たちも同じように冷ややかな視線。
それでも当の本人たちは、自分たちの世界にどっぷり浸かったまま。
「そういえば、この後、どこに行こうか?」
「お家に行きたーい」
耳障りな会話が続く中、電車は長いトンネルの中へ。
すると、外の冷たい空気との温度差で、優先席の窓ガラスが真っ白に結露し始めました。
隣の乗客が書いたのは
その時です。カップルの隣に座っていた乗客が、そっと動いたのです。
騒ぐ2人に背を向けるようにして、曇ったガラスにこっそりと指を滑らせるその人。
キュッ、キュッ。
書き終えた後は、何事もなかったかのように腕組みをして目を閉じました。
いったい何を書いたのか。
ふと視線を向けると、そこには大きな文字でくっきりと。
『バカカップル』
ちょうど騒いでいる2人の頭上に輝く、痛烈なメッセージ。
(ぶっ……!!)
私を含め、その文字に気づいた周りの乗客たちは、思わず吹き出しそうになるのを必死にこらえました。
あちこちから漏れ聞こえる「クスクス」という押し殺した笑い声。
周囲の異様な空気に、ついにカップルも異変を察知。
振り返って窓ガラスの文字を見た2人は、ハッとして顔を真っ赤にしました。
「……あ、あのさ、次で降りよっか」
「う、うん。そうだね……」
さっきまでの威勢の良さはどこへやら。逃げるように立ち上がると、次の駅でそそくさと降りていきました。
空いた優先席には、本当に必要としている方が静かに着席。
車内には、なんとも言えないスッキリとした空気が漂っていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














