「お祭りは、彼氏と行きなよ」親友と空いてしまった距離。卒業式当日、親友が打ち明けた本当の気持ちに、私は何て答えればよかったのだろうか
中学の親友
中学一年生の頃、いつも一緒にいた親友。
同じ部活に入った彼女の隣で、私は同級生の男子に密かに恋心を抱いていました。
想いを伝えられないまま迎えた、中学二年の冬。
「俺、好きな人がいるんだ」
静かな格技室に響いた彼と彼の友人の会話。
失恋したと思い、一人更衣室で泣き崩れた私。
それでも、彼の好きな人が誰なのか、どうしても知りたかったのです。
「一緒に帰ってくれた分だけ、ヒントを出すね」
真相を探ってくれた親友は、そう言って毎日少しずつヒントをくれました。
この時、彼女の表情が日増しに曇っていくことに、私は全く気づいていません。
やがて、クラスメイトから思いがけない事実を告げられます。彼の好きな人は、なんと私だというのです。
帰り道、思い切って彼に真相を尋ねてみました。
「バレる前に言いたかったんだけど……俺、君のことが好きだ」
「私も、好きだよ」
ずっと片思いだと思っていた彼との、交際の始まりでした。
親友と空いた距離
しかし、私が彼と過ごす時間が増えるにつれ、親友との間には少しずつ距離が。
「お祭りは、彼氏と行きなよ」
楽しみにしていた約束も断られ、遊ぶ機会は激減しました。
やがて彼女は学校を休みがちになり、そのまま卒業式を迎えることになったのです。
卒業式当日、久しぶりに登校した親友。
「一緒に帰ろう。放課後デートしよう」と誘い出し、二人で思い出の公園へ向かいました。
帰り道、私は笑いかけます。
「今日は楽しかった!またデートしよう、マジ大好き!」
すると親友は静かに立ち止まり、微笑みました。
「『大好き』って言葉、彼氏に伝えてあげて。私は十分すぎるくらいもらったから」
戸惑う私に、彼女は思いがけない言葉を紡ぎます。
親友の本当の気持ち
「この気持ち、墓場まで持っていく気だったんだけどな。私、あなたのことが大好き。親友としてじゃなく、LOVEのほうで」
頭が真っ白になる私。
「彼氏がいるって自分に言い聞かせて、普通の女の子になりたかったの。本当は誰にも渡したくなくて、嫉妬しちゃってた。こんな私でごめんね」
涙をこらえたような、真っすぐな瞳。
「でもね、親友になれて嬉しかった。これからも幸せにね」
そう言い残し、親友は去っていきました。
高校生になった今も、彼女とは連絡が取れません。同じ最寄り駅なのに、一度もすれ違うことすらない毎日。
あの時、私はどんな言葉をかければよかったのでしょうか。未だにその答えを見つけられずにいます。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、10代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














