出典:明石家さんまインスタグラム(sanma_santaku)
卒業式で明石家さんまが語った「苦労は売ってでもするな」という真意
義務教育の締めくくりとなる卒業式。通常であれば、校長や来賓からは「たゆまぬ努力を」や「苦難を乗り越えて」といった、教科書通りの激励が飛ぶのが通例です。しかし、通信制の中学校で行われた卒業式にサプライズで現れたさんまさんは、開口一番に「努力という言葉はこの世の辞書から消したほうがいい」と言い放ちました。
この発言の裏には、彼独自の深い人間観察があります。さんまさんは、あえて周囲から「努力しろ」と言われずとも、本人が気づかないうちに没頭している状態こそが理想であると説きました。結果ばかりを追い求めて「頑張ったのに報われない」と嘆くことは無意味であり、自分にプレッシャーをかけすぎず、結果は後からついてくる程度に構えるのが良いという、現代の競争社会に対するアンチテーゼとも取れる持論を展開したのです。
さらに、かつての教訓であった「苦労は買ってでもせよ」という言葉に対しても、「苦労は売ってでもするな」と一蹴。不登校や家庭の事情など、若くしてすでに葛藤を抱えてきた生徒たちに対し、これ以上自分を追い込む必要はないと肩の荷を下ろすような言葉を投げかけました。
SNSでは、この規格外の祝辞に対して多くの反応が寄せられています。
『さんまさんの言葉は、すでに悩み抜いて頑張ってきた子たちにこそ響く。疲れた時に思い出して肩の力を抜ける魔法のような言葉だと思う』
『努力を努力と思わない域まで達している人の言葉。飄々として見えるけれど、その器の大きさと哲学的な深さに驚かされる』
『逃げ傷なしという言葉に救われた。正面から向き合って生きてきた自負があるからこそ言える、重みのあるメッセージだ』
さんまさんが座右の銘として挙げたのは、人気漫画のキャラクターが残した「背中に逃げ傷なし」というフレーズ。人を裏切らず、自分が選んだ道から逃げずに生きる。学歴や財産よりも、その一点だけを誇りにすればいいという潔い結びは、会場にいた保護者たちの心をも強く揺さぶりました。
何事も深刻に捉えすぎず、上機嫌に生きていく。さんまさんの言葉は、効率や成果を求められ続ける現代人にとって、最も必要な「心の余裕」を思い出させてくれる処方箋なのかもしれません。
自分を過信せず、他人に期待しすぎないことで、落ち込むことを回避する。
徹底して「笑い」に昇華させてきた男の言葉には、綺麗事だけでは語れない、生きていくための泥臭い知恵が詰まっていました。














