「助けたかったんだけどね」と言いながらトラブル時には逃げる先輩。後日、いつもの調子の先輩に待っていた自業自得の結末
「助けたかったんだけどね」保身に走る先輩
接客業をしていると、どうしても避けられないのがお客様とのトラブル。
後輩が困っている姿を見ると、つい放っておけず声をかけてしまいます。
「どうしたの?代わろうか」
「すみません、お願いします…!」
泣きそうな後輩をかばって、前へ。
スムーズに解決できなそうであれば、私がお客様の怒りの対象になることも覚悟の上。
一緒に働く仲間なのだから、助け合うのは当然のこと。
しかし、私の職場にはどうしても納得のいかない人たちがいるのです。
職場には何人も先輩がいるのですが、後輩や私がお客様に怒鳴られている時、彼らはなぜか見事に存在を消し去ります。
こちらが理不尽な言葉をぶつけられ、ひたすら頭を下げ続けている最中。
チラッと視線を向けても、誰も出てきません。嵐が過ぎ去るのを、ただ息を潜めて待っているかのよう。
そして、ようやく自力で問題を解決し、疲れ果てて戻ってきた時のこと。
「あー、大変だったね。助けたかったんだけどね、ちょっと無理だったわー」
……は? 助けるそぶりなんて、微塵も見せていなかったですよね?
本当はただ関わりたくなかっただけ。自分が悪者にならないためだけの、薄っぺらいフォロー。助ける気がないのなら、いっそ最後まで黙っていてほしいものです。
反撃開始!笑顔で突きつけた事実
ある日のこと。またしても私が激怒するお客様の対応に追われ、先輩はいつものようにサッと姿を消していました。
なんとかお客様の怒りをおさめ、バックヤードに戻ると、案の定先輩が調子の良い声をかけてきます。
「お疲れ様!助けに行こうと思ったんだけど、タイミング逃しちゃってさ〜」
いつもなら無言でやり過ごすところですが、この日は違いました。
なぜなら、今回のクレームの原因は他でもない、この先輩自身の案内ミスだったからです。
私はとびきりの笑顔を作り、周りのスタッフ全員に聞こえるトーンで言い放ちました。
「お気遣いありがとうございます!でも実はさっきのクレーム、先輩の案内ミスが原因だったんですよ」
「えっ……?」
途端に引きつる先輩の顔。構わず私はたたみかけます。
「『後ほど担当した本人から直接謝罪の電話をさせます』とお客様にお伝えしてあります。今すぐお電話、お願いしますね!」
「そ、そんな……」と青ざめて狼狽える先輩を置いて、私はサッと自分の業務へ。
その後、半泣きになりながらお客様に電話をかけ、何度も平謝りする先輩の姿。その様子を横目に飲む休憩中のコーヒーは、いつもより格別に美味しく感じられたのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














