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2026.06.26(Fri)

「オードブル用意するって言ったでしょ」運動会で意見の合わない義母。だが、夫の嘘がバレた結果

「オードブル用意するって言ったでしょ」運動会で意見の合わない義母。だが、夫の嘘がバレた結果

各自で用意、のはずが

姪の運動会を控えた夜、夫がこともなげに言った。

「昼ご飯は各自で好きなもの用意するらしいから」

私はその言葉を信じて、翌朝早くから台所に立った。夫と娘の分、それに義実家のみんなの分も少し。重箱に隙間なくおかずを詰めて、運動会へ向かった。

けれど会場に着いて、私は固まった。シートの真ん中に、注文したらしい立派なオードブルが広げてあったのだ。皿の数も、品数も、私の重箱とは比べものにならない。

義母がこちらに歩いてきて、私の重箱を見るなり言った。

「オードブル用意するって言ったでしょ」

言葉につまった。聞いていない。本当に、一度も聞いていなかった。

逃げた夫

「なんでお弁当持ってきたの?」

義母にそう重ねられ、私は助けを求めて夫を見た。あなたが各自で用意すると言ったのだと、ただ一言、言ってほしかった。

「俺も知らない」

夫はあっさりそう言うと、オードブルの皿に手を伸ばした。私の重箱には目もくれず、料理を口に運んでいる。

「弁当、食べれば?」

娘と私にそう言いながら、自分は豪勢な料理を味わっている。手作りの重箱は、ついに蓋が開かないまま、シートの端に追いやられていた。みんなの前で恥をかかされ、私はただ膝の上で手を握っていた。

沈黙を破ったのは、近くにいた姪だった。

「おじちゃん、オードブルをやっぱり注文するって伝えてないんでしょ?」

夜に届いた謝罪

姪の何気ない一言に、夫の動きが止まった。義母が息子をじっと見る。

「あんた、伝え忘れたんでしょう」

夫はうろたえて、言い訳を探すように口を動かした。けれど何も出てこない。やがて観念したように、小さくうなずいた。

義母は私に向き直り、ばつが悪そうに頭を下げた。

「ごめんなさいね、勝手に決めつけて」

そして重箱に目をやると、表情をやわらげた。親戚たちもつられて箸を伸ばし、「おいしい」と笑ってくれる。私のおかずは、ちゃんと食卓の真ん中に戻っていた。

その夜、一口も食べられなかった弁当を、娘が喜んで平らげてくれた。

「ママのお弁当が、わたしいちばん好き」

その言葉に、こらえていたものがあふれた。私は娘を抱きしめた。そこへ、台所にいた夫がそっと近づいてきた。

「今日は、悪かった。ちゃんと伝えてなかった俺が全部悪い」

うつむいて謝る夫に、私は短く答えた。

「次からは、ちゃんと言ってね」

謝罪の言葉を引き出せて、わだかまりが少しほどけた。娘の優しさと夫の一言で、今日という日は、ようやくおさまったのだった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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