tend Editorial Team

2026.06.25(Thu)

「また肌のお手入れタダでやってよ」結婚式前に図々しくお願いする義妹。だが、結婚後の態度に絶句

「また肌のお手入れタダでやってよ」結婚式前に図々しくお願いする義妹。だが、結婚後の態度に絶句

座ったまま待つ人

義実家の集まりは、いつも義妹を中心に回っていた。彼女は座ったまま、周りが動くのを待っている。

「お皿、誰か取ってくれない?」

「お茶、ぬるくなっちゃった」

誰かがさっと動くと、義妹は満足そうにうなずく。その様子に、私は前々から引っかかっていた。

「みんな何かしてくれるのが当たり前」

「身内なんだから、それくらい普通でしょ?」

悪気のない顔で、義妹はそう口にした。育った家でそうだったのだろう。けれど、私はあることを思い出さずにいられなかった。

8回コースの代金

美容関係の仕事をしている私は、義妹の結婚式の前、自社で施術をまるごとプレゼントしていた。

人気で予約の空きが少なく、彼女の枠をねじ込むのに何度も調整が要った。

自分の休憩を削り、他のお客さまの予約をやりくりして、ようやく8回分の時間を確保したのだ。コース代も、化粧品の一式も、全部私の持ち出しだった。

挙式当日、整った肌で笑う義妹は、確かにきれいだった。それでも返ってきたお礼は、その日の「ありがとう」の一言きり。

あとは何事もなかったかのように、日常へ戻っていった。

その日の集まりでも、義妹は軽い調子でこう言った。

「お姉さん、また肌のお手入れタダでやってよ。会社のだし、減るものじゃないでしょ」

私はゆっくりと顔を上げ、目を合わせて答えた。

「あれはお祝いで、私が全部お金を出したの。仕事だから、本当はタダじゃないのよ」

義妹の表情が固まる。言い返そうと口を開きかけて、結局なにも言えずに閉じた。

義母の一言

静まった場に、義母の声が落ちた。

「待って。式の前のあれ、全部お姉さんが払ってくれてたの?」

「……うん」

「お休みまで削って、予約も無理に空けてくれたって聞いたわよ。それをタダだと思って、お礼もろくにしてなかったの?あなた」

義妹はうつむき、膝の上で手を握りしめた。周りの親族も口をつぐみ、誰ひとり義妹の側に立たない。いつも彼女のために動いていた人たちが、今日は黙って見ているだけだった。

「ごめんなさい。本当に、知らなくて」

絞り出すような謝罪に、私は短く返した。

「分かってくれたなら、もういいの」

その日から、義妹は変わった。集まりでは自分から皿を運び、お茶を注いで回る。「タダでやって」とねだることも、二度となくなった。何でもしてもらって当然という顔をしていた人が、すっかり小さくなって見える。言うべきことを言って、よかった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.09.26(Sat)

「紹介した洗剤、今月は買うでしょ?」保育園のママ友に困っていた私。だが、家まで来たママ友に夫が伝えた本音
tend Editorial Team

NEW 2026.09.26(Sat)

「私も外で働いてるよね」熱で寝込んでも夕飯を作った私。1か月後、家事の記録を見た夫が黙ってペンを取った理由
tend Editorial Team

NEW 2026.09.26(Sat)

「ご祝儀は5000円の焼肉でいいでしょ」と繰り返す義母。結婚式の食事会で夫が伝えた気持ち
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.07.27(Mon)

間違い漢字はどれ?「鰻」の中に1字だけ違う漢字が隠れている!じっくり探さないと絶対気づけない、あなたの観察力を試す脳トレ
tend Editorial Team

2026.03.10(Tue)

「自分ならもっと早くできるけどなぁ」と人の仕事に口を出す同僚。だが、私が用意していた資料を見た瞬間、固まったワケ
tend Editorial Team

2026.03.17(Tue)

侍ジャパン・井端監督が退任の意向を示す→「ここまで十二分にやってくれた」「監督を引き受けて頂き、ありがとう」と惜しむ声続...
tend Editorial Team