「加工の順番を早めてよ」混雑中でも翌日の仕上がりを求める客に、店員が有料でも譲らずに守ったものとは
購入代金とは別の加工依頼
店員は加工に必要な日数を確認して客に案内します
小売店で働いていたときのことです。私の店では、お買い上げいただいた商品に、別料金で加工を施すサービスを行っていました。
加工には通常でも数日かかります。特にその時期は注文が集中し、普段より長めにお時間をいただいていました。受付で何度も説明する日が続いていたのです。
その日も、商品を購入したお客様から加工の依頼を受けました。私は、お渡しできる日を確認してから、ご案内しました。
男性客は加工の順番を早めてほしいと求めます
「加工の順番を早めてよ」
「明日仕上げてほしいんだけど」
お客様は、私が伝えた日よりずっと早い仕上がりを求めました。私は聞き間違いではないかと思い、ご希望が翌日であることを確かめました。
けれど、すでにお預かりしている商品が何点もあります。今ここで引き受けても、作業の時間が増えるわけではありません。
「申し訳ありません。明日のお渡しはできません」
私は声を落ち着かせて答えました。
店員は料金を払っても日数が必要だと説明します
「加工代も払うんだからさ」
お客様は、購入した商品に目を向けて言いました。お金を払うのだから、それに合わせてほしいという気持ちだったのかもしれません。
しかし、加工料金は、お伝えした日数で作業をするための料金です。早く仕上げるための追加料金ではありません。私は、その違いを曖昧にしたまま返事をしてはいけないと思いました。
「加工代をいただいても、日数は必要です」
先に待っているお客様もいます
店員は先に注文した客も待っていると伝えます
お客様は口を開きかけましたが、私は続けて状況を説明しました。注文が混み合っていて、先に受けた分から作業を進めていること。お一人の依頼を急に早めれば、ほかの方のお渡しに影響してしまうこと。
「先にご注文のお客様もお待ちです」
すると、お客様の言葉が止まりました。自分の希望だけではなく、すでに待っている人がいると分かったようでした。
男性客は落ち着き受け取りに来る日を確認します
お客様は少し視線を落とし、考えていました。さっきまでのように、明日と言い続けることはありませんでした。
私は、最初にご案内した仕上がり日をもう一度伝えました。その日までお待ちいただけるか、加工を依頼するかどうかも含めて、確認したかったのです。
「その日に取りに来ればいいんだね」
私は、予定どおりお渡しできるよう進めると答えました。
男性客は案内された仕上がり日まで待つと答えます
「分かった。その日まで待つよ」
お客様はようやく納得して、加工を依頼しました。私もお渡し日を確認し、その日程で受け付けました。
無理な約束をしなかったことで、先に依頼してくださった方を後回しにせずに済みました。お客様にも、何日待つ必要があるのかを分かっていただけました。
料金をいただくことと、どんな希望にも応じることは別です。私はいつもどおりの順番で受付を終え、次の仕事へ戻れました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














