「文句を言われる筋合いはない」夜11時すぎの騒音を訴えた私に怒った男性。だが、管理人の一言で態度が変わった
夜11時すぎ、天井から響いた音
平日の夜11時すぎ、寝室の天井から「どしん」と重い音が響きました。
今のマンションに越して半年。
その夜は足音だけでなく、何かが床を転がるような音まで続き、私はなかなか眠ることができませんでした。
音が収まるまで、1時間近くかかったと思います。
翌朝、1階の管理人室を訪ね、住み込みの60代くらいの管理人さんに相談しました。
「昨夜、上の階からかなり音がしていて…。やんわり伝えていただけますか」
「分かりました。お名前は出さずにお話ししますね」
それだけでも少し安心したのですが、数日後の朝、郵便受けを開けていたときのことです。
上の階に住む40代くらいの男性がエレベーターから降りてきました。
私が会釈をすると、男性は足を止めました。
「あんたか。下に神経質な人がいると、こっちは息もできないね」
突然そう言われ、私は一瞬言葉に詰まりました。
「夜遅くの音だけ、少し気をつけていただければ…」
すると男性は鼻で笑いました。
「1時間くらい普通の生活だろ。文句を言われる筋合いはない」
そう言い残して、男性はそのまま自動ドアの向こうへ出ていきました。
私はしばらく郵便受けの前から動けませんでした。
それ以来、上から大きな音がするたびに身構えるようになりました。
後日、そのことも管理人さんに伝えると、管理人さんは黙って話を聞き、手帳に書き留めてくれました。
掲示板の貼り紙を見た男性
次の週の夕方、帰宅すると、管理人さんが郵便受けの横にある掲示板へ、夜間の生活音に配慮するよう求める貼り紙を留めていました。
私が少し離れたところから読んでいると、自動ドアが開き、あの男性が入ってきました。
男性は貼り紙を見るなり足を止め、管理人さんのほうへ向き直りました。
「こんなもん貼ったって無駄だよ。どうせ下の部屋が騒いでるだけだろ」
その声に、男性の後から入ってきた住人の女性も入口付近で足を止めました。
管理人さんは男性を見て、静かに答えました。
「あの晩は、11時すぎから長い間、大きな音が続いていましたね」
貼り紙を指していた男性の手が止まりました。
さらに管理人さんは続けます。
「それから先日、こちらの郵便受けの前で大きな声がしていたのも分かっています。夜遅い時間は、周りのお部屋にも少し配慮してください」
男性は何か言い返そうとしたようでしたが、そのとき入口にいた女性が小さく口を開きました。
「…うちも、あの音は聞こえていました」
男性は女性のほうを見たあと、何も言いませんでした。
そのまま貼り紙から目をそらし、黙ってエレベーターへ乗り込みます。扉が閉まるまで、こちらを振り返ることはありませんでした。
その夜は、以前のような大きな音は聞こえませんでした。
その後、朝の郵便受けの前で男性と会っても、特に声をかけられることはありません。掲示板には今も、生活音への配慮を求めるあの貼り紙が残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














