「この5皿は私のじゃない」回転寿司の会計で譲らない女性客。だが、5つの注文時刻を聞いて黙った瞬間
会計に入っていた5皿を否定する女性客
休日の昼すぎ、回転寿司の店で食事を終え、会計の列に並びました。
私の前には60代くらいの女性客がいて、レジでは20代くらいの女性店員が対応していました。
この店では、席の画面から商品を注文すると、注文品専用のレーンで席まで届きます。注文内容も店側で確認できる仕組みでした。
店員が注文内容を確認しながら合計金額を伝えると、女性客が急に声を上げました。
「ちょっと待って。こんなに頼んでないわよ」
そして、会計に含まれていた5皿について言いました。
「この5皿は私のじゃない。私は頼んでないわ」
店員は少し戸惑いながらも、落ち着いて答えました。
「分かりました。注文の記録を確認しますので、少々お待ちください」
すると女性客は、かばんから財布を取り出してレジ台に置きました。
「お金がないわけじゃないのよ。払うものはちゃんと払うわ」
そう言ってから、もう一度強い口調で続けます。
「でも、この5皿は払わない。頼んでないんだから」
画面に残っていた5つの注文記録
やりとりは5分以上続きました。店員が確認すると伝えても、女性客は「頼んでいない」の一点張りです。
私は財布を持ったまま、少し離れたところで順番を待っていました。
やがて40代くらいの男性店長がやって来て、店員の横に立ちました。
「責任者の方?ちょうどよかった。この5皿、私が頼んだものじゃないの」
「承知しました。確認しますね」
店長は女性客の話を聞いてから、レジの画面を操作しました。しばらく確認したあと、女性客のほうを向きます。
「お客様、こちらの5皿ですが、すべてお席の端末から注文された記録が残っています」
女性客は黙ったまま画面を見ました。
店長は注文履歴を確認しながら続けます。
「12時40分に中トロ、12時44分にうに、12時47分にいくら。12時50分と12時52分にも中トロが入っています」
先ほどまで何度も言い返していた女性客が、そこで初めて言葉を止めました。
「こちらは、いずれも同じお席の端末から入った注文です。そのため、会計にも含まれています」
女性客はしばらく何も言いませんでした。
やがてレジ台に置いていた財布を開くと、表示された金額をそのまま支払いました。
「……分かったわ」
短くそう言うと、女性客は財布をしまい、そのまま店を出ていきました。
女性客が離れたあと、店長は若い店員に「大丈夫。ちゃんと確認できてたよ」と声をかけました。
店員がほっとしたようにうなずき、止まっていた会計の列もようやく動き始めました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














