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2026.06.17(Wed)

「ごめん、車に乗せてくれない?!」当たり前のように送迎をお願いするママ友。だが、ガソリン代の明細を笑顔で渡したら一変

「ごめん、車に乗せてくれない?!」当たり前のように送迎をお願いするママ友。だが、ガソリン代の明細を笑顔で渡したら一変

記録をつけ始めた日

近所のママ友をやんわり断ったのは初めてだった。

「最近、車の調子が悪くて」

「直ったら教えてね!」

察してほしかった遠回しの言葉は、まるで届いていなかった。私が送迎するのは、彼女にとってもう前提なのだ。

「直ったら助かるー、ほんと頼りにしてるから」

無邪気に笑う彼女に、もう遠回しは通じないと悟った。その日から、私は送った日付と行き先、距離を手帳に書き留め始めた。腹立ちというより、自分を守るための記録だった。

いつのまにか専属運転手

始まりは、ただの雨の日だった。

「ごめん、車に乗せてくれない?!」

困っているなら、と快く送った。それが数ヶ月でエスカレートした。晴れの日も彼女は助手席が定位置で、頼みごとは確認に変わっていった。

「今日も車だよね?」

聞くというより、座る場所を確かめるような言い方だった。用事まで少しずつ増えていく。

「ついでにスーパー寄って」

「週末のイベントも、よろしくね」

お礼はメッセージのスタンプ一つきり。ガソリン代を気にする素振りすら、見せたことがなかった。

「車があると、ほんと違うわよね」

助手席で彼女がそう言うたび、私はあいまいに笑い返すしかなかった。

彼女にとって私の車は共有財産で、私はその運転担当。そういう役割が、いつの間にか固まっていたのだ。だから私は、淡々と記録だけをためていった。

明細を見せた瞬間

ある朝、彼女がいつもの調子で近づいてきた。

「来週、車出してくれるよね?」

私はためていた記録をまとめたメモを、笑顔で手渡した。日付と行き先、走った距離。そして合計欄に書いた数字。

「ガソリン代と高速代、これまでで数千円ね。これからは一回ごとに精算でいい?」

メモを受け取った彼女の表情が、みるみる固まっていく。

「……なにこれ、本気で言ってる?」

言いかけた言葉が、途中で途切れる。

「タクシーみたいじゃない」

苦し紛れの一言に、近くにいたママが静かに割って入った。

「ずっとタダで乗せてもらって当たり前、の方がおかしいと思うけど」

その場が、ほんの少しざわついた。ほかのママたちも、彼女から目を逸らさずにいる。

形勢は、もう誰の目にも明らかだった。彼女は反論をのみ込み、うつむいたまま動かなくなった。

「……今日は、もういいわ」

そう言い残して、足早に去っていった。それきり、彼女が私を運転手扱いすることはなくなった。乗せる時は、必ず一声かけてくるようになった。あの朝に味わった胸のすく思いは、しばらく忘れられそうにない。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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