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2026.11.05(Thu)

「封筒に入れろ」店員に謝罪文を書かせ、その場で破った夫婦。4時間の対応後、私が見せた一枚の写真

「封筒に入れろ」店員に謝罪文を書かせ、その場で破った夫婦。4時間の対応後、私が見せた一枚の写真

半年前の夏祭りで買ったというかばん

私が婦人服の店で責任者をしていたころの話です。

店では年に一度、夏祭りの会場に売り場を出し、過去の商品をセール価格で販売していました。

セール品は返品・交換ができないため、売り場には大きな掲示を出し、会計の際にも説明していました。

ある日の昼、年配の夫婦が店にやってきました。

旦那さんはレジ台に小さな肩かけのかばんを置くと、私に言いました。

「これ、半年前の夏祭りで買ったんだ。傷があるから、新しいのに替えてくれ」

かばんを確認すると、角には擦れがあり、持ち手も変色していました。

しばらく使っていたように見える状態です。

「申し訳ございません。夏祭りの商品は返品・交換をお受けしていないんです」

「でも、傷があるんだぞ。これじゃ困るだろう」

「恐れ入りますが、同じ商品の在庫もございませんので…」

すると、黙って聞いていた奥さんが口を開きました。

「在庫がないなら、取り寄せればいいじゃない」

「申し訳ございません。取り寄せもできない商品なんです」

「じゃあ、どうしろっていうの?」

何度説明しても、夫婦は納得してくれません。

ほかのお客様がレジに来ても、二人はその場を譲ろうとせず、交換してほしいと繰り返します。

私も対応を続けましたが、話は平行線のままでした。

目の前で破られた謝罪文

やがて、しびれを切らした旦那さんが、こぶしでレジ台をたたきました。

「こんなに待たせておいて、謝る気はあるのか!」

「申し訳ございません」

「口で言うだけじゃなくて、ちゃんと紙に書いて出せ」

私は便せんを取り出し、夫婦の目の前で謝罪文を書きました。

書き終えて差し出すと、旦那さんは受け取ろうとせず、こう言いました。

「封筒に入れろ」

言われたとおり封筒に入れ、両手で渡しました。

ところが、旦那さんは中身を確認することもなく、私の目の前で封筒ごと破ってしまったのです。

奥さんも鼻で笑っています。

そこまでされるとは思わず、私は言葉に詰まりました。

それでも、交換できないという店の決まりを変えるわけにはいきません。

対応を始めてから、気づけば4時間がたっていました。

これ以上同じ説明を繰り返しても伝わらないと思った私は、事務所へ行き、あるものを持って戻りました。

それは、夏祭り当日に記録用として撮影していた売り場の写真です。

「お客様、こちらを見ていただけますか」

私がレジ台に写真を置くと、二人は顔を近づけました。

写真には、当日の売り場と「返品・交換不可」と大きく書かれた掲示がはっきり写っています。

「夏祭りでは、このように掲示していました。お会計の際にもご案内していたんです」

旦那さんは写真をじっと見つめ、何も言いません。

奥さんも、先ほどまでとは違って黙ったままでした。

「ですので、申し訳ございませんが、交換はお受けできません」

しばらく沈黙が続いたあと、旦那さんはかばんをつかみ、奥さんより先に店を出ていきました。奥さんも何も言わずに後を追いました。

レジ台には、二人が残していった破れた封筒と便せんがありました。

私はそれを片づけ、待っていたお客様に向き直りました。

「大変お待たせいたしました。お次のお客様、どうぞ」

長い対応でしたが、最後まで店の決まりを変えずに済んだことに、ようやくほっとしました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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