「ほかの方からの苦情もありますので」共用廊下にゴミを置き続けた隣人。だが、管理会社の一言で態度が変わった瞬間
共用廊下に置かれるゴミ袋
以前住んでいたマンションで、お隣の部屋に住む年上の女性のことで困っていた時期がありました。
原因は、共用廊下に置かれるゴミ袋です。
お隣はゴミ収集日の前夜になると、缶やペットボトル、生ごみの入った袋を玄関の前に出していました。
それが週に何度も繰り返されるのです。
特につらかったのは夏場でした。
廊下には生ごみのにおいがこもり、虫が寄ってくるのではないかと心配にもなりました。
最初は我慢していましたが、毎回その前を通るのも苦痛になってきました。
ある晩、廊下でお隣と顔を合わせたとき、思い切って声をかけました。
「あの、すみません。廊下のゴミなんですけど、においが気になっていて…」
すると、お隣は少し面倒そうな顔をしました。
「うち、部屋が狭いのよ。中に置いておく場所がなくて」
「そうなんですね。でも、共用廊下なので、できれば置かないでいただきたいんです」
「明日の朝には出すんだから、一晩くらい我慢してよ」
お隣はゴミ袋の横で腕を組み、さらに続けました。
「ほかの人には何も言われてないわよ。気にしてるの、あなただけじゃない?」
「でも、ほかの方も通りますし…」
「もういいでしょ。明日には片づけるんだから」
そう言って、お隣は強くドアを閉めてしまいました。
部屋が狭いという事情は分かります。それでも、ほかの住人も使う場所にゴミを置いていいとは思えませんでした。
管理会社の担当者が伝えたこと
直接話しても解決しそうになかったため、私はゴミ袋の写真を添えて管理会社に相談しました。
事情を伝えると、担当者は「こちらから直接お話しします」と対応してくれることになりました。
それから後日の昼間、廊下から話し声が聞こえてきました。
玄関を開けてみると、ファイルを持った管理会社の男性担当者が、お隣と話をしていました。
私は玄関先から、少し離れて様子を見ていました。
「でも、次の日にはちゃんと出してますよ。そんなに問題なんですか?」
お隣は私の方をちらりと見て、納得できない様子でした。
すると、担当者は落ち着いた口調で答えました。
「ほかの方からの苦情もありますので、こちらからお願いに来ました」
「……ほかの方からも?」
それまで強い口調だったお隣の声が、少し小さくなりました。
「はい。共用廊下にゴミや私物を置くことは、管理規約でも禁止されています。今後は収集日の朝に出していただけますか」
お隣はしばらく黙っていました。
そして、小さく「分かりました」と答えたのです。
そのとき、廊下の奥では通りがかった住人も足を止めていました。
「気にしてるのは、あなただけ」
以前そう言われた私にとって、ほかにも困っている人がいたと分かったことは、少し安心できる出来事でした。
その日のうちに、エントランスには「共用廊下への私物・ゴミの放置禁止」という貼り紙が出されました。
それ以降、お隣の玄関前にゴミ袋が置かれることはなくなりました。
お隣とは廊下ですれ違うこともありましたが、以前のように目が合うことはありませんでした。
多少の気まずさは残ったものの、においを気にせず廊下を歩けるようになったことが、何よりうれしかったです。
直接伝えても解決しないときは、無理に言い合いを続けず、管理会社に相談することも大切なのだと感じました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














