「4個とも冷めてるよ」冷めた目玉焼きに文句を言った男性。だが、時刻を聞いて黙った瞬間
焼きたての目玉焼きを全部取った男性
30代の私が、一人旅でホテルに泊まったときのことです。
朝食会場には目玉焼きのコーナーがあり、料理人が鉄板で焼いたものを、数個ずつ大皿に並べていました。
7時5分ごろ、焼きたての目玉焼きが4個、大皿に並びました。
ちょうど台の前には、40代くらいの男性、その後ろに年配の女性、そして私が並んでいました。
すると男性は、目玉焼きを1つ、2つと自分の皿に取り、結局4個すべてを持っていってしまったのです。
年配の女性が驚いたように声をかけました。
「すみません。1つだけ残していただけませんか」
しかし男性は、
「また焼いてくれるでしょ」
と返し、そのまま席へ向かいました。
料理人は空になった大皿を見て、私たちに頭を下げます。
「申し訳ありません。次の分をすぐにお焼きします」
ほかにもオムレツなどの注文が入っていたため、私と年配の女性はパンやサラダを取りながら、次の目玉焼きを待つことにしました。
25分後、男性が戻ってきた
それからしばらくして、7時半ごろのことです。
先ほどの男性が、目玉焼きの残った皿を持って料理人のところへ戻ってきました。
「これ、冷めてるんだけど」
料理人が男性の皿を見ると、男性はさらに続けました。
「4個とも冷めてるよ。作り直してくれない?」
料理人は少し間を置いて、落ち着いた声で答えました。
「そちらは7時5分ごろに焼き上がったものです。もう25分ほどたっていますので…」
男性は一瞬黙り、自分の皿を見ました。
焼きたてを取ったあと、すぐには食べずに席に置いていたのです。当然、時間がたてば冷めてしまいます。
ちょうどそのとき、次の目玉焼きが焼き上がりました。
料理人は大皿に並べながら、待っていた私たちに声をかけました。
「お待たせしました。こちら、どうぞ」
年配の女性が「ありがとうございます」と1つ取り、私も続いて皿にのせました。
男性はそれ以上何も言わず、自分の席へ戻っていきました。
最初から1つだけ残してくれていたら、誰も長く待つことはなかったはずです。焼きたてを独り占めしたあとで「冷めた」と訴える姿を見て、何とも言えない気持ちになった出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














