「おばあちゃん、それ飲むつもり?」定食屋でお茶をくみに行った母が、コップに入れて戻ってきたもの
5人分のお茶をくみに行った母
休日のお昼、家族でセルフサービスの定食屋へ行ったときのことです。
メンバーは30代の私と夫、小学生の子ども2人、それに60代の母の5人。母がこのお店を訪れるのは初めてでした。
店の奥には水とお茶が出る給水機があり、その隣には、ご飯を自動でよそってくれる機械が置かれていました。
食事が終わりに近づいたころ、テーブルのコップがすべて空になっていることに気づいた母が、張り切って立ち上がりました。
「みんなのお茶、入れてくるわね」
「5人分もあるよ?手伝おうか?」
「大丈夫、大丈夫。お盆があるんだから!」
母は空のコップを5つお盆に並べ、上の子に手を振って奥へ向かいました。
私も最初は気にせず、夫と午後の買い物について話していました。
ところが、ふと奥を見ると、母は機械の前でじっとボタンを見つめています。
何か迷っているようでしたが、手伝いを断られたばかりなので、そのまま見守ることにしました。
母が持ってきたコップの中身
しばらくすると、母が戻ってきました。
ところが、持っているのはコップがたった1つだけ。しかも、困ったような顔をしながら、なぜか笑いをこらえています。
「ねえ、ちょっと見てよ。お茶を入れようとしたら、こんなの出てきちゃった!」
「えっ?何が?」
母が差し出したコップを見て、私は思わず目を丸くしました。
なんと、コップの中には湯気の立つ白いご飯が、こんもりと盛られていたのです。
「ええっ!お母さん、何やってるの!?」
「私だってびっくりしたわよ! ボタンを押したら、ご飯が出てきたんだもの!」
「それ、お茶の機械じゃなくて、ご飯の機械だよ!」
どうやら母は、給水機の隣にあるご飯の機械を、お茶の機械だと思い込んでしまったようです。
予想外のものが出てきて驚いた母は、そのまま家族に見せに戻ってきたのでした。
ちなみに、残りの4つのコップは、お盆ごと機械の横に置いてきたとのこと。
事情が分かった夫は、こらえきれずに吹き出しました。私もおかしくて、笑いが止まりません。
「おばあちゃん、それ飲むつもり?」
そんな私たちを見て、子どもたちも大笑いです。
すると下の子が、母の持つコップを指さして言いました。
「おばあちゃん、それ飲むつもり?」
母はコップを目の高さまで持ち上げ、ご飯をじっと見つめました。
「…ちょっとかたそうね」
その真面目な返事に、また全員が大笑い。
とうとう母自身も笑い出し、しばらく誰もまともに話せませんでした。
今度は私も一緒に奥へ行き、母と並んで5人分のお茶をくみました。
席に戻ってコップを配ると、上の子が真っ先に中をのぞき込みます。
「よかった!今度はちゃんと飲めるやつだ!」
その一言に、また母が吹き出しました。
家族で定食を食べに来ただけなのに、思いがけず大笑いした休日のお昼でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














