「まだかなあ」と2時間待った2歳息子。出前が届いた直後、夫が笑いながら教えてくれたこと
「もっと早く来るよ」と思っていた私たち
まだ息子が2歳くらいだったころのことです。
休日の夕方、買い物に行きそびれて夕飯の材料がなかったため、急きょ出前を頼むことになりました。
夫がそば屋さんに電話をかけ、しばらくして受話器を置きました。
「夕飯どきで混んでるから、2時間くらいかかるって」
「2時間?でも、もう少し早く来るんじゃない?」
私も夫も、なんとなくそう思っていました。
出前が来ると聞いた息子は、うれしそうにローテーブルの前へ行き、手をたたいて待っています。
「1時間くらいしたら来るかもね。先にお皿だけ出しておこうか」
私は取り皿と箸をテーブルへ並べました。
夫も、待っているあいだにお風呂を沸かしておこうと立ち上がりました。
2時間後、ラップに開いていた小さな穴
ところが30分たっても、1時間たっても、チャイムは鳴りません。
息子はおもちゃで遊んではテーブルへ戻り、ときどき玄関のほうを振り返っていました。私たちも「まだかな」と言いながら、何度も時計を見ます。
「まだかなあ」
息子がぽつりと言うと、夫は「もう少しだよ」と背中をなでました。
結局、出前が届いたのは、最初に言われたとおり2時間ほどたってからでした。
夫がざるうどんを受け取り、テーブルへ並べます。
そのあいだに、私は台所でお茶の用意を始めました。
急須にお湯を注いでいると、息子の後ろに座った夫がこちらを振り返りました。
口元を押さえて、笑いをこらえています。
「今、ラップに指で穴を開けて、うどん1本食べてたぞ」
「え、本当に?」
慌てて居間をのぞくと、ちょうど息子がラップの小さな穴から、うどんを1本つまみ出すところでした。
ちゅるっとすすり終えると、何事もなかったような顔で、また穴のところへ指を伸ばしています。
「器用に取るなあ」
夫の感心したような声に、私も思わず吹き出しました。
息子は、どうして笑われているのか分からない様子で、きょとんと私たちを見上げています。
私はすぐにラップを外しました。
「お待たせ。今度はフォークで食べようね」
息子は大きくうなずき、小さな両手でフォークを握りました。
お茶をテーブルへ運ぶと、夫がまだ笑いながら言います。
「あの穴、ちょうどうどん1本ぶんだったな」
よほどおなかをすかせて待っていたのでしょう。
今でもよく覚えています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














